5月の連休に天橋立と伊根の舟屋の街並みを見たくて、海側の京都で観光をしてきました。
日本三景の天橋立は上から見るだけではなく、海からの景色や橋のように対岸へ続く松林の中も歩いて行けるということがわかり、ぜひとも自分の足で歩いてみたいと思い、天橋立駅方面から対岸の一ノ宮駅方面まで徒歩で約1時間の道のりをのんびりと散策。
なお、上から眺めた天橋立や、海に浮かんでいるような街並みの伊根の舟屋観光については、フォートラベルの旅行記にまとめてみました。
↓↓天橋立と伊根の舟屋の街並み!思わず歩きたくなる海側の京都へ①、② ↓↓
https://4travel.jp/travelogue/11827985
https://4travel.jp/travelogue/11828242
目次
天橋立はどんなところ?
日本三景とされて、特別名勝になっている天橋立。
昔から神話や伝説などで語り継がれてきたスポットですが、基本情報を京都府ホームページで確認すると、幅20~170m、延長3.6㎞の砂嘴(さし)と呼ばれる陸から沖に突き出した細長い砂浜で形成されていて、その上に松林が生い茂る全国でも珍しい地形です。
上から見る景色はたくさん紹介されて、天に上る龍のように見える地形は有名ですが、実際にこの地に訪れてみると、両脇から海が見えてどこまでも続く松林は、他では見ることができない景色。
その中に古から大切に守られている天橋立神社があるので神秘的なポイントが増し、じっくり歩いてみたくなる観光スポットです。
天橋立観光船で宮津駅からスタート
宮津駅から天橋立に行くには電車であれば1駅の距離ですか、観光船で行くことも可能。
運航ルートは宮津桟橋・・・天野橋立桟橋・・・一ノ宮桟橋と運航。
観光するときにスケジュールに合わせて電車やバス利用のほかに観光船も交通手段として取り入れるのはオススメです。
今回利用したのは9:50に宮津桟橋発の観光船。
海上では2Fのデッキからカモメに餌をあげることができるので、カモメのえさとして「かっぱえびせん」が100円で船内で販売。
出発の時間になると静かに船は走り出し、海上は予想よりも穏やかで船は揺れることなく順調に運航していきました。
カモメのふれあいも楽しい船の上
観光船の2Fデッキにあがるとかっぱえびせんを目当てにカモメたちが観光船と一緒についてきました。
夫は子供のカモメにめがけてえびせんを投げるのですが、大人のカモメがサッとキャッチしてしまうので何度も子供カモメへのえさやりを挑戦。
その時、突然カメラを持っていた私の指に衝撃が走りました。
カモメがえびせんと間違えて、私の指を誤ってくちばしでつまんでしまったようです。
カメラを構えて撮影していた時の指の曲がり具合が、ちょうどかっぱえびせんの様だったので、うっかり間違えたらしい。
カモメも驚いたらしく、くちばしを瞬時に指から離したのでケガはありませんでした。
ちなみにカモメの群れに交じってトンビの姿も。
カモメは餌をくちばしでキャッチしようとするのですが、トンビは両足でキャッチします。
そしてカモメより正確に獲物をゲットするので、獲物以外の他の物には触れずにサッととっていきました。
こんな近くの距離でカモメやトンビと触れ合ったことがないので、意外にもこの餌やり体験は楽しく、あっと言う間に天橋立桟橋に到着しました。
天橋立駅周辺の商店街から松林へ
船を降りてからお土産物屋や茶屋が並ぶ観光名所らしい街並みに入ってみました。
天橋立駅エリアは古くからの観光地。由緒あるお寺や老舗のお店などふらりと歩いているだけでも楽しい通りが広がっています。
気になったのは天橋立名物「知恵の餅」。
智恩寺の門前にある茶屋のお餅で、「食べると文殊の知恵が授かる」ということで昔から親しまれています。
やわらかいお餅の上にみずみずしいこしあんが乗った一口サイズの生菓子。
知恵の餅を販売しているお店は智恩寺の門前に4軒ほどあるとのこと。
3つほど入った個包装で販売されているお店もあるので食べ比べしてみたくなりました。
周辺にはまなすの群生地あり
天橋立に入って行くため、小天橋を渡っていきました。
途中、道案内の標識に「はまなすの群生地」を発見。
ハマナスはバラ科の植物で、花びらが濃いピンク色の鮮やかな花で、図鑑の中でしか見たことがない植物だったので、実物をぜひ見てみたい。
標識が出ている浜辺へ行ってみることにしました。
少し進むとかわいらしい花を咲かせたハマナスを発見。
1輪だけだったのでまだ開花する時期ではなかったのかな。。と思いながらさらに奥に進んでいくと、群生している場所がでてきました。
静かな砂浜にハッとするほど鮮やかなのピンクの花が印象的。
ひととおりハマナスを眺めたあとは、大天橋の方へ戻り松林の中へと進んでいきました。
はしだて茶屋のあさりうどん
松林の前には穏やかな砂浜が広がっています。
松林の中を歩いていても木々の間から海が見える不思議な景色。
また、すぐそばで海を感じながら山の中にいる時みたいな野鳥の鳴き声も聞こえてきました。
【広告】
松林の中を歩き始めてからすぐに趣のある茶屋をみつけました。
うどんやそばなどのメニューがあり、ランチにちょうどよさそうな「はしだて茶屋」。
お昼はここにしようと店内に入りました。
座席から見える外の景色も絵画の様でステキです。
メニューを広げてみるとうどん、そば、などの軽食から甘味物までいろいろ・・・
その中で気になった「あさりうどん」をオーダーしました。
スープにはたくさんのあさり。
あさりの出汁もしっかりでていて、海の景色が似合ううどんでした。
食後は松林の奥へと進んでいきます。
途中でアザミや野の花が咲いていて、さわやかな散策が続けられます。
松林はきれいに舗装されて歩きやすい道。
対岸まで徒歩以外の手段ではレンタサイクルがあるので、自転車で木々の間を走り抜けるのも気持ちよさそうです。
松林の中から聞こえてくる野鳥の鳴き声の中で、ひときわきれいな声で歌うような鳴き声の鳥がいました。
鳴き声の方に注意を払い、近づいてみるとようやく姿を発見。
声の主はイソヒヨドリです。
頭からお腹にかけてブルーで、かっこいい。
しばらくするとひっそりとした雰囲気で鳥居がみえてきました。
恋愛成就のパワースポット天橋立神社
天橋立の静かな松林の中に佇む天橋立神社。
こちらも歴史は古く、恋愛成就のパワースポットと言われて天橋立観光で代表的な場所の1つ。
また、天橋立神社、元伊勢籠神社、眞名井神社の順で参拝すると、パワーアップの御利益を得られると言われているそうです。
すぐ近くには「磯清水」があり、海がすぐ近くなのに真水が湧いている井戸で、日本名水100選の1つとされているそうです。
このあとさらに松林の中を進んでいくと、松の間の隙間から見える海の景色や不思議な形に成長した松、2本の松がくっついたような夫婦松など自然が作り上げた絵になる光景を見ながら歩いて行きました。
いよいよゴールが見えてくると、視界が開けておだやかな海の景色が広がりました。
もうすぐ一ノ宮桟橋です。
天橋立を歩いてみたら
天橋立の旅行計画をするまでは、上から眺めるだけでなく、松林の道を歩いて行けることすら知りませんでした。
実際に歩いてみると、林の中にはハマナスの群生地やパワースポットで有名な天橋立神社があり、常に松林の両脇からは海が見えると言いう、他の町ではなかなか見ることのできない、珍しくて美しい観光スポット。
また、レンタサイクルならばもっと短時間で通過できる場所でしたが、徒歩だからこそ見つけられた景色や気づきがあったのだと思います。
また次回この地に訪れる機会があったら、知恵の餅でお茶をして、またゆっくりとこの松林の中を歩いて行きたいです。
紹介した場所
◆天橋立
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠
交通:京都丹後鉄道 天橋立駅から徒歩で約5分
◆はしだて茶屋
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠 内 天橋立
交通:京都丹後鉄道 天橋立駅から徒歩で約7分
◆天橋立神社
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠643−1
交通:京都丹後鉄道 天橋立駅から徒歩で約13分
【広告】