先日、石川町駅から出発し、外交官の家とブラフ18番館の西洋館巡りをしたので、今回は元町公園エリアにあるベーリックホール、エリスマン邸、山手234番館を見学してみました。

山手公園方面に行くため、今回は出発駅をみなとみらい線の山手・中華街駅から進むことに。

12月の季節柄、横浜山手西洋館はクリスマスをテーマに各家ごとにヨーロッパの国ごとのクリスマス装飾がされているのでどの部屋も華やか。

今回の西洋館はどのような部屋になっているのか楽しみでした。

※前回の横浜山手西洋館めぐりはこちら↓↓
横浜山手西洋館めぐりで世界のクリスマス【山手イタリア山庭園編】

元町公園エリアの山手西洋館とは?

元町公園の西洋館は3軒。横浜開港の歴史に深い関りがあるその建物は、入場料無料、予約不要で気軽に観光ができるスポット。

そのほか、かつて外国人居留地だったお屋敷をエレガントなカフェとして今も賑わいを見せる、えの木てい本店など見どころはたくさん。

まずはこのエリアの西洋館で一番大きなベーリック・ホールから見学することにしました。

ベーリック・ホールの外観
ベーリック・ホールの外観

ベーリック・ホールはどんな邸宅?

ホームページによると、こちらのお屋敷は1930年に建築された、イギリス人貿易商、B.R.ベーリック氏の邸宅だったそうです。
約600坪ほどの敷地にスパニッシュスタイルを基調とした玄関の3連アーチや個性的な小窓、白と黒のタイル張りの床など美しく、貴重な建築物。

なお、2022年のクリスマスの装飾は「フランスのクリスマス」とテーマが出ていました。

食堂はフランスのクリスマス

入口から入場してすぐに食堂。テーブルには華やかなクリスマス装飾がされていました。

食堂と反対側は大きな玄関ホール。ピアノも置いてあり、たくさんの来客用のスペースだったことがうかがえます。
サンルームの床は白と黒のタイルで現在のカフェで利用されても十分通用するセンスの良さ。

白と黒のタイルが美しいサンルーム

部屋の細部までセンス良く目の保養

クリスマス用に飾られた階段を上がって2Fへ。

2Fの子供部屋はご子息用の部屋。居室前の案内看板によると、当時の息子さんはすでに成人していたのですが、山手西洋館のなかで唯一子供部屋の設計だったことから、部屋の特徴を活かすため、当時の時代や風俗を配慮して子供部屋に装飾されたそう。

当時の成人した息子さんが自分の部屋を見たらびっくりなインテリアでしょうね。

美しい子供部屋

ホームページに記載があった通り、タイルや小窓が個性的でかわいらしい。

来客寝室に設計された浴室で使われているブルーのタイル。白い洗面台やバスタブと合わさるとモダンでさわやか。個人的に好みの空間でした。

来客用のバスルーム
来客用のバスルーム

主人用の寝室は書斎のようなお部屋づくりがされていました。
落ち着いた色使いで重厚でモダン。

こちらにも浴室があり、グリーン系を活かしてクリアな雰囲気に。
来客用の浴室との違いなど比較しながら見学していました。

ご主人用の寝室
主人寝室
主人寝室の浴室

また、十字型をアレンジしたような個性的な小窓がとてもかわいい。

はめ込み式で明かり取り用の窓と思われますが、この窓から見える外の景色がまるで絵画のように感じる形でなんともおしゃれでした。

この小窓はいろんな居室で使われていたのですが、どこの部屋でもちょっとしたポイントになっています。

個性的な小窓
寝室によく映える小窓

エリスマン邸・山手234番館もクリスマス

ベーリック・ホールを出た後は、時計を見ると15:30頃。
近くのエリスマン邸や234番館も見たかったので、いずれの西洋館は17:00まで開園していることを確認し、洋館巡りを続けることにしました。

エリスマン邸とは?

絹糸貿易商だった、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅。
1926年に建築された横浜市認定の歴史的建造物。

白を基調としたところにペパーミントグリーンの窓の扉がかわいらしい。
こちらの洋館では「スイスのクリスマス」が表現されていました。

エリスマン邸
エリスマン邸
サンルーム
サンルーム

暖炉に赤いクリスマス装飾がよく合います。

ベーリック・ホールのスパニッシュ様式とは異なりこちらの洋館は全体的に落ち着いたウッド調に大きな窓。温かみのある雰囲気でした。

おしゃれな暖炉

モダンな外国人向け共同住宅

エリスマン邸を出て向かいの通りには「山手234番館」。まだ閉館時間に間に合いそうだったので早速館内へ入りました。

山手234番館の入口

ホームページによると、山手234番館は、1927年に外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)として現在の敷地に建築された貴重な建物。

外国人向けに設計されていたため、天井が高く、上げ下げ式の窓がなんともかわいらしい。
居間のアーチ状になっている柱もおしゃれです。

山手234番館のダイニングルーム

クリスマスの装飾はスリランカがテーマ。
ヨーロッパのクリスマス風景と似ていますが、装飾に少しアジアらしい物が入っていました。

ダイニングルームの華やかなクリスマス飾りの空間も素敵だったのですが、レトロモダンな家具と一緒に展示されていたアンティークのミシンもかわいらしく、気になってしまいました。

アンティークなミシンがおしゃれ
アンティークなミシン
クリスマス飾りに東南アジアらしさが融合

2Fはシンプルな大広間になっていて、普段はギャラリーや展示室として活用されてます。今回はスリランカの紹介やパネルが設置されていました。

共同住宅なので細長い設計のため、部屋に明るさをとるために、中央部分を吹き抜けにして、採光用の庭が作られている工夫など、他の洋館にはない構造があって、比較してみると面白かったです。

山手234番館の外観
山手234番館の外観

えの木ていカフェは大盛況

えの木邸本館 カフェ

元町公園エリアの西洋館巡りの締めにえの木てい本館で休憩したかったのですが、なんと長蛇の列が・・・。

普段から人気のカフェ。12月のクリスマスシーズンならば、歴史的建築物のレトロモダンなカフェはさらに賑わいを見せていました。

今度また横浜に散策した時、ゆっくりとお茶することをメインに計画を立てようと思います。

えの木てい 本館


追記
横浜方面に用事があったので夕方ごろ、えの木てい本館に再訪しました。

この日もかなり混みあっていたのですが、テイクアウトはすぐに購入できたので、2Fのショップに行ってみました。

テイクアウトコーナー
テイクアウトコーナー
かわいらしい店内
かわいらいい店内
えの木ていといえばチェリーサンド
丸いサブレがチェリーサンド。四角いのはマロンサンド

テイクアウト用の店内はこじんまりとしていますが、花柄モチーフの雰囲気でかわいらしい。

テイクアウトはこちらのお店名物の「チェリーサンド」と決めていました。

チェリーサンドは、サクサクのクッキーにフレッシュバタークリームとダークチェリーが挟んであるもの。
一緒にマロンサンドも購入し、自宅へのお土産ができてほくほくした気持ちになった帰り道。

電飾された山手234番館
山手234番館

お隣の山手234番館がイルミネーションで華やかになっていました。
昼間見た様子とまた違って、夕暮れ時の西洋館もなかなか風情があります。

そして外人墓地に通りかかったときに、夕焼けと共に富士山がくっきり!

ここから見える富士山の景色は西洋館が外国人居留地だったころと、同じではないかなと思いを巡らしながらしばらく眺めていました。

夕暮れに映える富士山
夕暮れに映える富士山

紹介した場所

ベーリック・ホール
住所:〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町72
交通:みなとみらい線 元町・中華街駅 6番出口より徒歩約8分

エリスマン邸
住所:〒231-0861 神奈川県横浜市中区元町1丁目77−4
交通:みなとみらい線 元町・中華街駅 6番出口より徒歩約8分

山手234番館

山手234番館
住所:〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町234−1 山手234番館
交通:みなとみらい線 元町・中華街駅 6番出口より徒歩約7分

えの木てい 本館
住所:〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町89−6
交通:みなとみらい線元町・中華街駅6番出口より徒歩約7分

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