井の頭線 駒場東大前駅の西口から住宅街を進むと駒場公園が見えてきます。
駒場公園内には旧前田家本邸があり、無料で見学できるので歴史に興味のある方はもちろん、レトロモダンな建物や雰囲気が好きなかたでも十分楽しめます。
旧前田家本邸のすぐそばにある「日本近代文学館」の中にカフェ「BUNDAN」があり、見学した後に、ほっと一息休憩するのに最適。
公園内の日本近代文学館の中にある隠れ家的カフェですが、週末はかなり人気で空席を待つ人たちが出るほど!
文豪にちなんだ料理やドリンクがあるちょっと不思議なブックカフェなので、おもしろそう!
旧前田家本邸で歴史ロマンを感じた後に立ち寄ってみました。
※旧前田家本邸 ブログはこちらからも確認できます。↓↓
【東京・散策】歴史ロマンを体験!駒場東大前から前田邸を見学①
【東京・散策】歴史ロマンを体験!駒場東大前から前田邸を見学②
「日本近代文学館」は旧前田家本邸・和館の向かい側にありました。
広い公園の中でも、見学する建物や施設の場所は固まってあるので、利用しやすいです。
「日本近代文学館」の入り口には控えめながら、「BUNDAN(ブンダン)」の看板もありました。ただ、表からはカフェがどこにあるかわかりません。
とりあえず館内に入ってみることにしました。
館内は静かで涼しく、エントランスに小さなテーブルと椅子が規則正しく並べられています。
その奥に「BUNDAN」の入り口が見えました。
特別な設えはないのですが、シンプルに配置されたこの椅子が好み。
カフェの敷地は小さめで、大きめのテーブルがいくつか設置してあり、それぞれ相席になるようなスタイル。
おしゃれなテラス席もあり、希望すればテラス利用もできるのですが、この日は殺人的な日差しの酷暑!利用されている形跡はありませんでした。
今回はランチ時間に訪れたのですが、平日だったせいか混みあうことがなく、列もできていなかったのでほっと一息。
壁には天井まで続く本棚があり、書籍がびっしり!本好きのかたにはたまらない空間。
どの本も閲覧可能なので、気になる1冊を見つけたら、読書しながらお茶を楽しむこともできるのですね。
席が決まると、フードメニューとドリンクメニューが渡されました。
こちらのドリンクや料理は、小説家や物語にちなんだオリジナル料理を提供しています。
メニューをを開くと、料理の説明がちょっとした読み物の様で、小冊子を読んでいる気分。
メニューを見ながら、サーモンパイにするかヨロン丼にするか迷いました。
今回は「シャーロックホームズのビールのスープとサーモンパイ」とアイスコーヒーを選択。
読んだことのある小説が料理になっていると、かなり興味を惹かれます。
このメニューはシャーロックホームズとワトソンが下宿先のハドスン夫人に作ってもらった夫人の特製料理がモデル。
ヨロン丼は森瑤子の「デザートはあなた」の小説から。
主人公がほとんど食材のそろっていない家から、オイルサーディンの缶詰とひなびたネギを見つけ出し、熱々の絶品オイルサーディン丼をササっと調理するシーンがモデルの料理。
こちらのカフェのヨロン丼は小説に出てくるオイルサーディン丼を、もっと豪華でおしゃれな料理にアレンジされていました。
そういえば、小説やアニメを見ていて、料理の描写がおいしそうで、ついマネしたくなったり、どんな料理か想像することはよくあります。そんな心理をうまく使ったメニュー。
パイはサクサクで中のサーモンの塩気がちょうどよく、熱々のうちに完食!
スープはシナモンの香りがして、スープのようなチャイのような味でした。
スイーツやドリンクもオリジナルメニューなので、いろいろ気になったのですが、興味をひかれたものを全部食べるのは困難なので、次の機会までガマンすることにしました。
また、オリジナルメニューから、「この小説はどんな話だろう?」と興味を持ったものもあるので、「BUNDAN」メニューをきっかけに手に取る本が増えそうです。
夏の酷暑は始まったばかり。暑すぎて外で遊んだり、作業するのが厳しくなるこの季節、森のような公園の中にある、涼しいカフェでまったりと寛ぐのは贅沢な時間かもしれません。
※こちらの記事は2022年7月の情報です。
最新の情報とは異なる可能性がございますので、訪問の際は事前にお店にご確認ください。
◆BUNDAN COFFEE & BEER
住所:〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3−55(日本近代文学館内)
交通:京王井の頭線 駒場東大前駅より徒歩約8分