建長寺の天井画
建長寺・法堂の天井画

前回明月院やイタリアンランチなど北鎌倉の散策について綴っていたのですが、見どころはまだまだ他にもあります。

1日たっぷり使って、たくさん歩いて充実できるスポット、大本山 建長寺。

なんとなく聞いたことある、鎌倉で有名なお寺。という薄い印象だったのですが、実際に訪れて、歩いてみると参拝、ハイキング、鑑賞などいろんな体験ができるので大変充実した1日を過ごすことができました。

建長寺

建長寺はどんなところ

建長寺の門

北鎌倉駅の西口を下車してから徒歩で15分ほど。
道中は通路の両脇にカフェやレストランなどが点在し、気になるお店を眺めつつ目的地建長寺へ向かいました。

建長寺の近くにはけんちん汁がメニューに出ているお店もちらほら。
けんちん汁は建長寺から発案された精進料理だと言われているそうです。

立派な門が出てきて、いよいよ境内の中へ。
案内地図を見てみると思っていたより広大な敷地でした。

建長寺の地図

鎌倉時代に創建された鎌倉を代表するお寺

パンフレットによると、建長寺は鎌倉時代の1253年に北条時頼によって創建されたそうです。

日本最初の禅寺で、鎌倉五山第一位。
本尊は地蔵菩薩で、建長寺の境内や庭園は重要文化財や史跡に指定されています。

拝観料は大人500円。
展望台から天園ハイキングコースへとつながっていますが、ハイキングで入山されるかたも拝観料は必要となります。

建長寺三門

迫力ある巨大な古木と龍の天井画

柏槇(びゃくしん)という古木

境内の中を奥へどんどんすすんでいくと、とても大きな大木が出てきました。
柏槇(びゃくしん)という木で、創建当時から生きている古木だそうです。

この木が鎌倉の、そして日本の歴史をずっと見てきたんですね。

そして法堂で参拝すると天井には水墨の雲龍図。
この迫力のある龍が見たかった。
吸い込まれるような精巧な描写に圧巻です。

水墨の雲龍図


しばらく天井を眺めていると、いろいろな国から来た観光客の方も撮影されていました。

その後、名勝史跡に指定されている庭園へ。
 純和風の落ち着いた日本庭園。
この日は冬の合間の良く晴れた日。コートが暑く感じるくらい陽射しがきつく感じていたので、涼しげな庭園やお堂越しの庭の景色に癒されました。

名勝史跡に指定されている庭園
方丈・庭園

半増坊、展望台までほぼ登山

庭園を通過して半増坊へ。
道が少しずつ山道のような様子を見せてきました。
徐々に勾配が出てきて、石段が連なり、半増坊までの道のりが少しずつ山登り状態に。

半増坊へ


登山のつもりではなかったので、お茶やタオルを持たずに軽装できたことに後悔。

水やタオルは必需品だった!しかし戻るのももったいないので、このまま歩みを進めます。
周りにも上着を脱いで汗をかきながらヘロヘロになって斜面の石段を登っている方がたくさんいました。

石段の先は天狗像
石段の先は天狗像

足が重たくなるのをガマンしつつ石段を登り続けると、ようやく天狗像にお出迎え。

達成感とともに良く晴れた相模湾の景色を天狗像と一緒に眺めます。

ようやく天狗殿がお出迎え
ようやく天狗殿がお出迎え
天狗殿の気持ちになって景色を眺める
天狗殿の気持ちになって景色を眺める

息を整え、周囲を良く見渡すと「勝上嶽展望台」に関する案内が出ていました。
半増坊より5分ほど上がると鎌倉の町と海を見渡せる景色が見えるそうです。

5分ほど登れば頂上なんだな。せっかくだし。登ってみるか、、、と軽い気持ちで展望台の方へ進んでいくと、、、それがもう大変でした。

境内の中と侮るなかれ。勝上嶽展望台は登山

細い石段で急こう配の坂道を一歩一歩踏みしめるように上がっていきます。
天狗像までの道のりもなかなか大変でしたが、それよりもずっとハード。

そんな石段の道のところどころに「不審者注意」の看板がでてきました。
こんな急こう配でへとへとになる道に不審者が潜んでいることがあるのかと驚くとともに、体力勝負のこの石段登りに集中します。

ようやく平らな場所に到着。
頂上につきました。ほんと山の上です。
天園ハイキングコースに行かれる観光客はそのまま山の中へ進んでいきました。

山頂の景色

頂上で少し休んでから、下山することにしました。
上りが大変なら下山も大変。
下りの石段は慎重に歩みを進めないと転げ落ちそうになるので、ゆっくり自分のペースで降りていきました。

半増坊のところに着くと一安心。
この先も下りの石段は続きますが、広めのスペースで歩きやすくなるので下りは楽です。

途中、満開の梅の花。花をついばむメジロの姿も見えてます。
春の気配を感じながら建長寺を後にしました。

梅とメジロ
梅とメジロ

東慶寺脇のレトロモダンな喫茶店

北鎌倉駅から建長寺までの道のりの中でカフェをいくつか通ります。
その中で今回は鎌倉らしさを感じるレトロかわいいカフェでお茶をしました。

北鎌倉駅から徒歩で約5分ほど。
東慶寺の階段脇にある昭和レトロな1軒屋の「喫茶吉野」。

喫茶吉野

店内はゆったりとしたソファーやテーブルで一人でも落ち着いて寛げそう。

大きな窓際の座席に案内されて、やわらかな陽射しの入る明るい席に案内していただいてほっと一息。
窓に映るお庭や、さりげなく飾られている一輪挿しの花などがクラシックな店内によく合っていました。

しばらくすると注文していたブレンドコーヒーとフルーツケーキが運ばれてきました。

フルーツケーキは好みでホイップクリームを添えることができます。

しっとりとして密度の濃い生地にぎっしりのドライフルーツが入ったケーキ。
ほんのりブランディーの香りがします。
風味豊かなケーキに温かなブレンドコーヒーがとてもよく合い、気分がほぐれました。

フルーツケーキ

建長寺の散策を終えて・・・

「百聞は一見に如かず」と昔から言われていますが、北鎌倉を歩いてみて、建長寺に行ってみてまさにこのことだなと感じた一日でした。

なんとなく有名で、なんとなくわかっていた気になっていた建長寺。
実際に歩いてみると豊かな自然や荘厳な天井画、何気ない景色が絵画の様だったり、思いがけず登山だったり、一日中いても飽きない場所でした。

また、北鎌倉はカフェの激戦地。
いろんなところに様々なカフェがありますが、昔ながらの落ち着いた空間喫茶吉野でのひとときも北鎌倉の雰囲気に合っていて鎌倉満喫の気分を味わえました。

春の気配を感じることができた散歩道。
もう少し暖かくなって、新緑の季節に再訪したら雰囲気が変わってまた見どこをが増えそうです。その時はお茶とタオルを忘れずに。トレッキング仕様で歩くように準備をしなくては。

★紹介した場所

建長寺
住所:〒247-8525 神奈川県鎌倉市山ノ内8
交通:JR北鎌倉駅西口より徒歩で約15分
   JR北鎌倉駅より江ノ電バスで約5分乗車。

喫茶吉野
住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1379
交通:JR北鎌倉駅西口より徒歩で約4分

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