文京区の西側、有楽町線の江戸川橋周辺は、公園や庭園など緑豊かなエリアと知ったのはつい最近のことでした。

野菜倶楽部 oto no ha Café

きっかけは文京区関口にある「野菜倶楽部 oto no ha Café(オトノハカフェ)」。

緑豊かで雰囲気が良く、食事は野菜や果物は素材にこだわり、新鮮なものを提供していると情報を入手し、とても気になりランチ計画を立てることにしました。

ランチのあとは周辺を散策しようと、お散歩スポットを調べてみると、近隣には椿山荘の庭園や肥後細川庭園、鳩山会館など・・・都心なのに、緑豊か。

いろいろ歩いてみたら楽しそう。
その中から、散策場所は以前から気になっていた「鳩山会館」を選択。

レトロモダンな洋館を見学するのは好きで、以前にも旧前田家本邸や旧岩崎邸庭園の見学をしてブログで体験記を綴っていました。

鳩山会館はバラのお庭やステンドグラスが有名でしたので、美味しいランチと組み合わせて散策したらちょっとした旅行気分の充実した散策となりました。

ガーデンショップ併設のおしゃれカフェ

有楽町線江戸川橋駅 1a出口からホテル椿山荘東京の方面に歩いて10分ほど。長い坂道をゆっくり歩いていくと、ホテル椿山荘東京の隣に園芸店が見えてきました。

園芸店の敷地にカフェの案内板があり、可愛らしいカフェ入り口が出てきます。

カフェの外観

店内はウッディで清々しい雰囲気。
スタッフのかたに「1Fと2Fお好きな方の座席をお選びください。」と案内されて、1Fと2Fのフロアをそれぞれ見させていただくことにしました。

どちらのフロアも落ち着いて、緑の木々が似合いそうな明るい雰囲気。

せっかくなので、景色が見える窓際がいいなあと思ったのですが、窓際はすでに利用中。
ふとテラスを見ると、テラス席は空席あり。

この日は夏の日差しも少し弱まっていたので、屋外でも心地よさそうと判断し、テラス席でランチをいただくことにしました。
ちなみにテラス席入口には、虫よけスプレーが用意されている配慮もありました。

テラス席からの眺め
テラス席からの眺め

メニューを確認すると、朝の9:30からモーニングを営業していて、11:00~14:30までランチメニューが提供されてます。

ランチはハンバーグランチやフライドチキンなどがっつり系のメニューからチョップドサラダランチなどヘルシーメニューもあります。

それぞれのランチセットにはスープとドリンク付き。
スタッフの方からメニュー記載以外に「バターナッツかぼちゃのシチューランチ(¥1700)」もあると案内され、その裏メニューのようなシチューランチをオーダーすることにしました。

やさしい味と野菜豊富なシチューランチ

バターナッツかぼちゃのシチューランチ
バターナッツかぼちゃのシチューランチ

しばらくすると、バターナッツかぼちゃのシチューランチが提供されました。

彩り豊かでたくさんの種類の野菜が使われているのがわかります。
バターナッツかぼちゃは甘みの強いカボチャでたまにスーパーで見かけるとつい買ってしまう野菜でした。
繊維が柔らかいかぼちゃで口当たりがなめらか。シチューにぴったりの食材です。

バターナッツかぼちゃは今年初。
シチューは優しい甘さとコクがあり、野菜の旨味を感じます。

また、添えてあったスープが、緑の野菜がたくさん入ったスープで、予想よりもしっかりと野菜から出汁が出ていておいしい。

体に優しくて彩り豊かなランチは、屋外の風とさわやかな木々の緑が良く似合う贅沢でゆったりしたひと時でした。

ランチの途中でワンコを連れたお客さんが隣の席になりましたが、ワンコたちがとてもいい子で、私のテーブルにランチが運ばれた時も、ワンコのご主人さまのところにランチが来ても騒ぐことなく、落ち着いた様子。

お行儀のよいワンコたちにも癒されて優しい気持ちのになれるランチタイムとなりました。

バターナッツかぼちゃのシチュー

ステンドグラスが美しい大正モダンな洋館

鳩山会館の長い坂道
鳩山会館の長い坂道

お腹がいっぱいになったあと、鳩山会館へ向かいました。

こちらの洋館は鳩山一郎氏が大正13年に住居として建築したお屋敷で、現在は元内閣総理大臣だった鳩山由紀夫氏が館長となっています。

敷地の前には立派な扉があり、中へ進むと長い坂道が続きます。
小高い丘の上のお屋敷ということですね。

洋館に入ると係りの方がチケット購入の受付と、簡単に見学前の注意事項や撮影が不可な場所などを案内されました。

係りのかたは二人いらっしゃいましたが、みなさんとても感じが良く、館内を撮影していると、撮影のベストポジションや注目すべきポイントなども教えていただきました。

入場料や混雑状況について

入口にはコロナ対策のアルコールや体温を測る機会が設置してあり、自動券売機でチケットを購入します。

一般(大人)は1人600円。
受付の係りのかたに購入したチケットを渡して見学開始です。

平日の午後だったせいか、見学者はほとんどいない状態で、見学されているご婦人が1名、応接室のソファに座りながら、館内紹介の画像を見ているだけだったので、自分のペースで思い存分見て回ることができました。

ちなみに応接室のソファは自由に座ることができます。(鳩山一郎氏のいつも座っていた座席のみ、傷みやすくなっているため使用不可になっていました。)

注目すべきはステンドグラスや照明器具

係りのかたに教えていただいた玄関のステンドグラス。
こちらは淡い色で美しく、鳩のデザインに装飾されたステンドグラスがはめ込まれています。

色遣いと鳩のデザインがかわいらしい。暗めの照明のなか、自然光でステンドグラスの反射が良い雰囲気を醸し出しています。

入口のステンドグラス
入口のステンドグラス
玄関のステンドグラス


また、廊下の照明についても係りのかたが教えてくださったポイント。

照明の影がレースのように天井に反射してきれいな模様を浮き出していました。
こちらは肉眼で見るよりも、カメラ越しで見たほうがよりくっきりと模様が確認できました。

天井の照明
凝った照明の影が美しい

ステンドグラスは玄関の他にも応接室や階段などにもはめ込まれています。

特に階段のステンドグラスは五重塔と鳩が描かれていて大きくて豪華な窓。

階段のステンドグラスの脇には案内板が設置してあり、「和製ステンドグラス」という名称でした。案内文によると、五重塔の部分はガラスが2重になっているので立体的に見えるそうです。日本国内でも高い評価を得た作品でした。

階段のステンドグラス
階段のステンドグラス
赤いじゅうたんの階段

一階は応接室と食堂、二階は大広間が広がる

居室は、1階に第一応接室と第二応接室が連なるように並んでレトロモダンな内装を公開しています。応接室に沿うような形で庭側にサロンが設置されていて、天気の良い日は心地の良い空間を演出しています。

第二応接室
第二応接室

また、ダイニングルームには大きなテーブルと食器棚が囲み、やはりステンドグラスがはめ込まれた箇所がありました。
ダイニングルームのステンドグラスはライチを模しているそうです。

リビング側のステンドグラス
リビング側のステンドグラス
庭に沿ったサロン
サロンの風景

2Fは大広間がひろがり、かなりの人数を収容できそうな大きさ。
窓からは庭園を眺めることができました。

また、ベランダに出てみると、シカの頭と鳩のレリーフを発見。
海外のお屋敷のようです。

2Fのベランダ

庭園は芝生とバラと鯉の池

洋館の中を一通り見学した後は、1Fのサロンから庭園へ出てみました。
お庭は芝生が敷き詰められて美しい緑に白い洋館が映えます。
そして洋館の上部には4羽のフクロウが並んでいました。

庭から見た洋館

洋館には袋が4羽並んでいる
洋館にはフクロウが4羽並んでいる

庭園には各種バラが植えてあったのですが、残念ながら開花時期の見学ではなかったので、緑の葉が茂っている状態。

それでも、葉っぱだけのバラもきれいに剪定されて、ばらのアーチが設置されている箇所もあり、花のない状態でもきれいな庭園でした。
ばらの季節はとても華やかな印象になることがうかがえます。

剪定されたバラ

ほかにも立派に成長した元気な錦鯉が、池の中にたくさん泳いでいて、近づいてみると鯉たちが慣れた様子で集まってきます。
鳩山家のみなさんは時折、庭で寛ぎながら鯉に餌をあげていたのでしょうか。

池の鯉たち

江戸川橋エリア散策をした感想は・・・

緑豊かなおしゃれカフェの情報をきっかけに散策してみた有楽町線 江戸川橋エリア。
実際にあるいてみると、公園や緑道が多く、おちついた町。

カフェの周り雰囲気が良く、鳩山会館の凝った内装やきれいな庭園での目の保養は良い気分転換になりました。

このエリアは他にも、肥後細川庭園や東京カテドラル聖マリア大聖堂など気になるスポットがまだあるので、次の機会にまた訪れてみたい町でした。

紹介した場所

野菜倶楽部 oto no ha Café
住所:東京都文京区関口2丁目11−31
交通:東京メトロ有楽町線 護国寺より徒歩約8分
   東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅1番出口より徒歩約14分

鳩山会館
住所:東京都文京区音羽1丁目7−1
交通:東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅2番出口より徒歩約7分

※レトロモダンな洋館見学の記録はこちら↓↓

夏の上野観光は蓮の花と旧岩崎邸庭園と湯島のカフェ

新潟と言えば米をはじめとした農産物や海に Read more
インターネットでレストラン情報を探してい Read more
少しづつ暖かくなり、梅の花の見頃が過ぎて Read more
2023年に東京都美術館で展示されたマテ Read more
2月に入って各地で梅の開花についてニュー Read more
ディープなアジア料理を堪能するなら高田馬 Read more
東京からちょっと電車に乗って遠足気分で行 Read more
蔵前は散歩をするたびに気になるカフェや雑 Read more
2023年の秋は例年よりずっと温かく、1 Read more