駒場東大前駅から出発し、前田邸への見学は和館を見た後は、洋館へ。

今日は朝から、脳天に突き刺さる激しい陽射しでしたが、旧前田家本邸の和館で、さわやかな風に涼み、おちついて見学を楽しんでいるうちに疲れも癒されました。

洋館のほうへ進むと森の中から、映画にでてきそうなお屋敷が見えてきました。館内はどんな様子なのか期待が膨らみます。

正面玄関で、アルコール消毒と検温をしたあと、靴をビニール袋に入れて各自で持ちながら、館内へ進んでいきました。

※旧前田家本邸 和館のブログはこちらからも確認できます。↓↓
【東京・散策】歴史ロマンを体験!駒場東大前から前田邸を見学①

旧前田家本邸洋館館

1階の豪華な応接室や大食堂と優雅な玄関ホール

まずは1階の第一応接室から見学ました。

白いマントルピース(暖炉の周囲を囲む装飾)が凝っていて、黄色をモチーフにした暖かい色合いの居室に、良いアクセント。

応接室
細工の細かいマントルピースは当時のまま

続いて小客室と大客室へ。ピンクを基調とした壁紙で華やか。
仕切りを調節すれば、小客室と大客室は連結するので、招待客の人数に合わせて広さを調節していたのでしょうね。
マントルピースはダークな色使いでワンポイントになっています。

この先も居室は続きます。次は大食堂。晩さん会を開いたときに利用された居室です。

壁や天井にチーク材を利用しているので、落ちつきのある雰囲気に。
窓も大きくて庭の景色がよく映えます。
奥には小食堂が見えますが、家族が食事をするときは、奥の小食堂を利用していたそうです。

家族が集う小食堂

小食堂・・・と言っても、通常の家なら十分広めのスペースの食堂。
このままテレビドラマでのワンシーンが撮れそうな雰囲気。

なんと、この小食堂には隅にエレベータがあり、地下の厨房から料理を運んでいたそうです!
令和の今でも個人宅でエレベーターがある家は画期的なのに!

2階へ続く階段

居室を出ると2階へ続く階段。
このような曲線を描いた階段があるのは、まるでリゾートホテルか結婚式場みたい。

1つ1つがゴージャスなので、次は何があるのか、いろいろ気になります。

ちなみに階段脇に暖炉が見えますが、この暖炉スペースもちょっとした休憩スペースになっていて、暖炉脇の暖かい休憩スペースを「イングルヌック」と言うそうです。

暖炉の向かいには、ソファーが設置されてあり、階段脇の隙間とは思えない優雅な造りです。

しかしこの広いお屋敷ではたくさん、くつろげるスペースがあるので、一体どういうときに使っていたのでしょうか?
むしろ「イングルヌック」のスペースだけで生活できそう。

暖炉スペース「イングルヌック」

2階は個人の居室・・・そして使用人部屋!

優雅な階段を上ると廊下は仕切りにカーテンが使われています。
2階は、前田家の方たちの生活スペースになるので、それぞれ個人の居室が見学できます。

居室はたくさんあり、すべての写真は載せきれないので、印象に残ったものをピックアップしていきたいと思います。

廊下の随所にカーテンで仕切りあり

2階へ上がるとすぐに、赤を基調とした広い居室、「夫人部屋」がありました。
2階の居室の中でもかなり広めで華麗な雰囲気と貫禄がありました。

黄色を基調とした、かわいらしい雰囲気の居室は寝室でした。
各部屋ごとに基調となる色彩が変わり、それぞれ違う雰囲気。どれもヨーロッパの物語にでてきそうです。

寝室

青を基調とした居室は書斎でした。壁や天井にチーク材を利用して重厚な雰囲気が出ています。カーテンの金糸で刺繡されたマークも青にマッチしていて、個人的には書斎の居室が一番好みでした。

書斎

書斎から見えるベランダの眺め

居室の中だけでなく、廊下に設置してある照明やシャンデリアなども凝った造り。

ステンドグラスも素敵で、つい立ち止まって見ている時間が多くなっていました。

前田家それぞれの居室を進んだ後は従事部屋が出てきました。
男性の使用人たちの居室になります。

シンプルですが、窓も大きくて素敵です。こういう居室なら十分おしゃれで住めるなあ、、といつの間にか、お部屋探しの気分になりながら見学していました。

使用人部屋
居室の前に「従者室」の標識あり。でもおしゃれ。

そして、その奥へ進んでいくと、少し階段を下り「女中室」と書かれた札が。。。

「女中室」という単語もなかなかパンチのある言葉ですが、居室が仰天!!
いままでのテイストとは違う!
なんていうか、民宿感があふれ出ています。

女中室
女中室!窓も小さめ

洋館の見どころは他にもまだまだありました!!

一通り洋館の見学をしたあと、これですべて見たかなと思っていたら、洋館の裏に「草はら広場」が広がっていました。
森林浴のつもりで広場のほうへむかうと、かわいらしい野鳥が飛んできてなごみます。

森の木々のざわめきや鳥のさえずりを聞きながら草はら広場に出てみると、草原越しの洋館の姿が出てきて、これまた外国みたいな雰囲気。

原っぱの中の洋館
ここは日本か?という雰囲気!

近づいてみると、第一応接室や、大食堂の様子が窓から見えます。
居室からは、晴れた日はさわやかな森の景色を楽しみ、嵐の日は暖かい室内から荒々しい外の様子をうかがっていたのかもしれないですね。

窓からの見える応接室

驚きの無料で見学!まるで海外で観光した気分

玄関から入ってすぐに、ため息の出るようなサロンや食堂。思わず写真を撮りたくなるような階段やステンドグラス、2階の各部屋は、色合いや雰囲気の異なるゴージャスな部屋が連なり、奥には予想外の女中室があり、一つの物語を読んだような充実感でした。

イタリアやフランスで宮殿を見学した時と同じような満足感があり、日本で思い立ったらすぐ出かけられる距離感で、こんなにも旅行気分になれるところがあることが大発見でした。

居室は紹介しきれなかった部屋もまだあり、写真ではうまく撮れないけれど上品で素敵な壁紙や、照明など注目すべき小物類もたくさんあるので、ぜひ実物を見学して、目の保養を楽しんでほしいです。

また、忘れてはいけないのが、旧前田家本邸は森の中のお屋敷だということ。
いつの間にか蚊に刺されていたので、虫よけスプレーをしてから見学することオススメします!!

旧前田家本邸 洋館


旧前田家本邸・和館および洋館

住所:〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3−55
交通:井の頭線 駒場東大前駅 西口より徒歩約10分
駒場公園内、駒場公園東門からすぐ。
営業時間:09:00~16:00

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