マティス 花と果実

2023年に東京都美術館で展示されたマティス展に行ってから、再度東京で開催されるマティス展についての広告がメールに届きました。

今回はニースのヴァンスにあるロザリオ礼拝堂を美術館の中に再現されているとのこと。
ロザリオ礼拝堂はマティス芸術の集大成と言われている礼拝堂で、内装や法衣まで様々なデザインを手掛けているので、いつか行ってみたいと思っていた場所。
東京で見ることができるまたとないチャンス。
早速六本木の国立新美術館へ行ってきました。

国立新美術館

2024年マティス展の様子について

2024年マティス展・自由なフォルムの開催場所は六本木にある国立新美術館で開催。
ガラス張りで豊かな曲線を描いた建築物はこれもまた芸術的。
マティス展は入口付近にチケット売り場があり、会場は館内の2Fでした。

マティス展の看板

開催時期や料金は?

マティス展のチケットは国立新美術館の切符売り場のほか、ART PASSのオンラインチケットや各種プレイガイドで購入が可能。

【観覧料】

一般  :2,200円
大学生:1,400円
高校生 :1,000円

※2023年12月14日から2月13日までの期間で先行発売されていたチケットは200円程割引されていました。

【開催期間】2024年2月14日(水)~5月27日(月)

【開催時間】10:00 ~ 18:00 ※毎週金曜日・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。

マティス展は5つのパートに分かれて巡回

マティス・自由なフォルムはセクション1~5に分かれていて、セクション1~3は撮影不可となります。
このエリアはじっくり自分の目で見て思い出に・・・。
セクション1~3はフォービズム(野獣派)時代、ニース時代の作品を展示。
静物画や肖像画などの展示があり、絵画、彫刻、版画などの作品。

また、絵画の中で描かれていた、アトリエにあった肘掛け椅子やタペストリーの展示もされており、そのセンスの良い家具や調度品も印象的でした。

巡回の奥へ進むと舞台衣装や舞台装置に手掛けたことを紹介。動画での案内もありました。

セクション4は切り紙絵を中心に展示。
ここからは撮影可能エリアですが、動画は不可となっていました。

切り紙絵


色鮮やかな作品は、晩年に作成したとは思えない美しくも迫力のある作品に圧倒されます。


セクション5はフランスのニース、ヴァンス地方にあるロザリオ礼拝堂の再現。
マティス独特のセンス良い内装や司祭服に心が動かされました。

色彩の魔術師が作り出す切り紙絵の迫力

セクション4のエリアでは切り紙絵の技法を用いた作品が中心となって展示。

晩年のマティスは十二指腸がんを患い、下半身が不自由になったことで、上半身で作業ができる彩色した紙をハサミで切り取ってデザインや構図を作る切り紙絵の手法を使ったそうです。


パッと目に留まり、大きくて色鮮やかな作品「花と果実」は美しさと圧倒的な存在感。


5枚のカンヴァスを使った大作で、4×8メートルの大きさ。

花と果実

壁一面の作品

マティスの作品

切り紙絵は「花と果実」の様な大作の他にも色鮮やかで印象に残る作品も展示。

波

切り紙絵の「波」。言われてみれば爽やかな波に見えてきました。

ブルーヌード
切り紙絵の代表作ブルー・ヌード IV
蜂
こちらは「蜜蜂」。見ているうちに蜂の群れに見えてきました。
顔
顔に焦点を当てた作品も素敵

マティスが手掛けたロザリオ礼拝堂の再現

セクション5のエリアではヴァンスのロザリオ礼拝堂が再現。


マティスが1948年から約4年間、建設に携わり礼拝堂の内装やデザインを手掛けてマティス芸術の集大成と言われている場所。

ステンドグラスや法衣のデザインなどにも切り紙絵の手法が活かされています。

ステンドグラス

マティスらしさが感じるステンドグラスや装飾

礼拝堂は他の教会や寺院では見かけないデザインで、ステキな内装は細部にわたってマティスらしさを感じられました。

シンプルな線で描かれた聖ドメニコ
上祭服
上祭服
色彩豊か
モノトーンの上祭服

法衣のデザイン
上祭服だけでも種類豊富

光の入り方で雰囲気が変わるロザリオ礼拝堂の再現

セクション5エリアの案内によると、ロザリオ礼拝堂はステンドグラスを通した光の加減で雰囲気も変わるので、礼拝堂の再現には複数のプロジェクターを利用して、時間や季節によって太陽の光の当たり方が変化しているように調節し、1日の礼拝堂の雰囲気が変わっていく様を表現していました。

祭壇
光の入り方で雰囲気が変わる
祭壇

また陶板に描かれたシンプルな線画は色鮮やかなステンドグラスが映えるデザイン。

シンプルな線画像


いつか南フランスにあるヴァンスの礼拝堂へ訪れる機会がいつかできることを願いながら、光の入り具合で中の様子が変わっていく礼拝堂をゆっくり鑑賞していました。

礼拝堂の模型
礼拝堂の模型

展示の奥にはオリジナルグッズ売り場

マティス展の出口付近には売店があり、オリジナルグッズなどが並んでいました。
センス良いデザインのクリアホルダー、ポストカード、4月スタートの卓上カレンダーの他、文房具類など、欲しくなるものがたくさん。
ここに来ないと手に入らないと思うと、うっかり財布のひもが緩んでしまいました。

売店の様子

軽食は国立新美術館内のカフェで

マティス展を鑑賞する前に1Fのカフェでサンドウィッチとドリンクでランチをしました。
ガラス張りで曲線を描く建物と近くの公園の景色が見られるテラス席。

天気の良い日は外のテラス席でやわらかな風にあたりながらカフェをするのも気分が良かったです。

カフェオレとサンドウィッチ、焼き菓子

館内には他にもマティス展の展示会場すぐの場所や3Fにもカフェ、レストランがありました。

マティス展とコラボしたメニューのある店舗や、エレガントなカフェなど、カジュアルなものからおしゃれカフェまで雰囲気の異なるお店が入っていたので、予算や気分に合わせて利用してみても良いかもしれません。

マティス展に行ってみたら

ロザリオ礼拝堂の再現室内

昨年、マティス展を鑑賞して、美術に詳しくなくても楽しめたことが印象に残っていました。

なお、昨年のマティス展で紹介されていたロザリオ礼拝堂がこの度国立新美術館で再現されてるとわかり、今回のマティス展はとても楽しみでした。

切り紙絵は、色彩やデザインが美しく、とても晩年の作品とは思えない力強く感じて印象的。

礼拝堂の再現は朝、昼、晩を表現するような光の入り方で室内の雰囲気を変えて表現されているのでいつまでもその空間に居たくなるような演出。

今回のマティス展でさらに美術館を楽しむことができたように感じます。

国立新美術館

※参考資料:国立新美術館ホームページ マティス自由なフォルム

※こちらのブログは2024年2月の情報です。

紹介した場所

◆国立新美術館

住所: 東京都港区六本木7丁目22−2 国立新美術館

交通:東京メトロ日比谷線 六本木駅より徒歩約5分
   

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2023年のマティス展についてはコチラ↓↓

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