新大久保で思い浮かべるのは何でしょうか。
韓国料理、K-POP、コスメなどなど・・・
いつも老若男女問わず賑わっている町で、週末になると通りには立ち止まる余地がないほど。
気軽に外国に行った気分になれる町は人気が出るのもうなずける魅力がたくさん。
初めて新大久保を歩いたのは、10数年以上前のこと・・・。
当時勤務していた職場の人たちと食事会で韓国料理の老舗、松屋を訪れたときでした。
松屋と言えば他の町では牛丼のチェーン店ですが、新大久保では韓国料理の老舗というくらいこの街では有名なお店。
当時初めて訪れた新大久保で本格的な韓国料理の味に感動し、味の記憶として深く印象が残っていたのでした。
この度ふと松屋を思い出し、久々に韓国本場の味を体験したくなり、平日のお休みができた機会に新大久保へと向かいました。
目次
韓国料理の老舗・松屋のカムジャタン
JR新大久保駅から徒歩で10分ほど、賑やかな大通りの喧騒から離れて住宅街の中を歩いて行くと、緑豊かな植木がたくさんあるノスタルジックなお店が出てきました。
平日の14時ごろ、ランチタイムでは少し遅い時間帯に到着したので、比較的店内は空いていたので並ぶことなくすぐに店内へ。
こちらのお店は11:00~23:00までの通し営業。遅めのお昼でもランチのラストオーダーに気を取られずに落ち着いて食事ができることもポイントの1つ。
韓国の居酒屋のような気取らない雰囲気の中、ゆっくりとメニューを見ながら何を注文しようか考えていきました。
日本にカムジャタンを広めた老舗の韓国料理店
定食や麺類のメニューも大変気になったのですが、こちらの名物はカムジャタン。
カムジャタンは豚の骨付き肉とジャガイモを煮込んだ鍋料理で、松屋が日本で初めて広めた料理と言われているそうです。
鍋の大きさは、大・中・小とあり、小のサイズで2人前で¥3000。(※2023年10月の情報。)
「鍋の最後はおじやがおいしい」と口コミ情報を確認していたので、おじやのトッピングも忘れずに追加。
料理をオーダーしてからしばらくすると、カムジャタンの鍋の準備と共にカクテキが運ばれてきました。
一切れがちょっと大きめのぶつ切りにされた大根のカクテキ。
一口かじるとジューシー。大根からの水気が瑞々しい。
キムチの調味液と交わり、辛味のなかにさわやかさを感じました。
カムジャタンの具材が煮えるまでカクテキをつまみながらしばし待ちます。
スパイスが効いた旨味スープが決め手の鍋料理
ぐつぐつと鍋の具材が煮えてきて、時折お店のかたが鍋の様子を確認し、食べ頃となった鍋の蓋をあけると、ふわ~とやわらかな湯気と共にカムジャタンが完成。
骨は1つ1つは大きめですが、付いている肉はほんの少し。
手づかみで骨にかぶりつきながら肉片をいただきます。
小さな肉片はスープの旨味がしみ込んでおいしい。
骨付き肉と一緒に煮込まれたじゃがいもはホクホクで良いアクセント。
何よりもこの鍋のメインは旨味が溶け込んだスープ。
唐辛子たっぷりの赤いスープは様々なスパイスとうま味成分が効いて、辛いけれどコクのあるクセになるおいしさ。
トッピングで頼んだおじやは麦飯と韓国のりと卵を使った締めのご飯。
ある程度鍋の具材を平らげたタイミングでお店のかたがおじやを作ってくれました。
シメのおじやは海苔の香りが効いたチャーハン風
おじやの具材がテーブルに運ばれると、スタッフのかたが鍋に残ったスープをボウルに移し替えて、空になった鍋で手早く作ってくれます。
麦飯や海苔をササっと炒めて、溶き卵をサッと加えあっという間にチャーハンが出来上がりました。
お店のかたが作ってくれたチャーハンをそれぞれ自分の器に取り分けて、ボウルに移し替えたスープを加えて「韓国チャーハン風おじや」が出来上がり。
一般的な日本のおじやとは全く異なる調理法と見た目。
予想を超えたおじやでしたが、食べてみるとびっくり。
麦飯の食感とコクと旨味の凝縮されたスープがぴったり。鼻に抜ける海苔の香りもうまさを引き立てます。
カムジャタン鍋も今まで体験したことのない新しい料理でしたが、シメもチャーハン風で新感覚のおじやだったので、新しいおいしさに驚きです。
そしてこのカムジャタン。
実際に味わった当日よりも数日たって、ふと思い出すと食べたくなります。
あの辛味と旨味の効いた魔法のスープ。やはり中毒性があるようです。
にらチヂミの大きさにびっくり
カムジャタンと共に注文したのはにらチヂミ。
メニューを見るとチヂミだけでもいろいろ種類があってどれにするかかなり迷いました。
あれこれ迷いながらにらチヂミをオーダー。
そして運ばれてきたチヂミをみてびっくり。
ドドンと大皿に乗ったチヂミの大きさの迫力にびっくり。
そのうえ、にらの緑色が生地全体に混ぜ込んであり、迫力のある大きなチヂミは濃い緑色。
見た目のインパクトに驚きつつ食べてみて、またびっくり。
生地は薄いので表面パリッと、中はもっちりの食感がたまらない。
ゴマ油とにらの香りも生地によく合います。
チヂミは他のお店では美味しいけれど油っぽい。という場合がありますが、松屋のチヂミは油っぽさを感じないのでいくらでも入りそう。
この独特の生地の薄さがいいのかも。
料理をオーダーしたのは、カムジャタンとにらチヂミのみでしたが、二人で食べてしっかり満腹になりました。
松屋の韓国料理についてまとめ
週末となると行列ができていつも人気の韓国料理店の松屋。
冷麺やビビンバなどメジャー級の料理の他にも、伝統的な韓国の郷土料理のメニューも豊富。
メニューを広げると、カムジャタンの他にもタコ鍋やチヂミの一種、ジョンなど気になる料理がいろいろ・・・。
再訪して、まだ未経験の韓国の郷土料理に挑戦する日は近いです。
紹介した場所
◆伝統韓国料理 松屋
住所:〒169-0072 東京都新宿区大久保1丁目1−17 ひかり荘 1F
交通:副都心線 東新宿駅のA1出口より徒歩で約5分
JR新大久保駅より 徒歩で約10分
【広告】
インドネシアの郷土料理ついてはコチラ↓↓