神田駅や小川町エリアは老舗料理の名店やかつて文豪が通ったうまい店などグルメが揃う町。
蕎麦やてんぷらなど和食のイメージが強いのですが、このエリアにシンガポールのローカルフード、海南チキンライスがおいしいと評判の店があると聞いたので、休日に早速行ってみることにしました。
また、近くには以前から気になっていた台湾スイーツの豆花(トウファ)専門店や、明治時代に創業したケーキの老舗、近江屋洋菓子店も徒歩圏内。
多国籍料理のうまいもの巡りができると思い、お腹を空かせて神田の町へ向かいました。
海南チキンライスと言えば松記鶏飯
JR神田駅から徒歩で7分ほど、グーグルマップで指し示す方向に進んでいくと、入口のドアに「肉骨茶」の文字が・・・。
味わいのある文字で肉骨茶と扉に書かれているお店。ここが今回の目的地、シンガポール料理のお店「松記鶏飯」。
ちなみに肉骨茶とはマレー語でバクテーと呼ばれる料理。豚の骨付き肉(ポークリブ)をスパイスのスープで煮込んだ料理です。
入口の扉に記載してしまうのだから、お店のおススメなのかもしれません。
木々に囲まれた扉に、スカイブルーで彩られた「松記鶏飯」の店名。そして肉骨茶の文字。
お店の前には、これまた味わい深い鳥のイラストの看板が出ています。
どことなくアジアンポップな雰囲気が、シンガポールの町にあるローカルレストランみたいで期待値が上がります。
早速中にはいると、ちょうど1席空いていたのですぐに座席に着いてホッとおちつきます。
メニューを広げていると、隣の座席が空いて入れ替わりに新しいお客さんが席に着いて、あっという間に満席になりました。
メニューをひととおり目を通しましたが食べたいものはすでに決まっています。今回の目的海南チキンライスをオーダー。
海南チキンライスは鶏の茹で肉を、その茹でた鳥の出汁で炊いたライスと合わせて食べる料理で、タイではカオマンガイ、マレーシアではナシアヤム、中国では鶏飯と呼ばれ、アジアでポピュラーな料理。
こちらのお店では、サイズが大、中、小とあり、数人でいろんな料理をシェアする場合、量を調節できるように3つのサイズを用意されていました。
今回は海南チキンライス(中サイズ)をオーダー。
しばらくするとジャスミンライスの良い香りとともに料理が運ばれてきました。
チキンにつけるタレは3種類。
足りなくなったら、追加することができます。
赤いタレはチリソース、黄色は生姜ダレ、黒いソースは甘めの醤油ダレ。
まずはチキンにタレを付けて一口。そしてびっくり。
肉がしっとりしてジューシー!
ジャスミンライスは鶏の出汁で炊いてあり、パラッとしたご飯に旨味がしっかりと沁みています。しっとりしたチキンにこのご飯が抜群に合う。
海南チキンライスでは、いつも甘めの醤油ダレが一番好みなのですが、こちらのタレは3種類ともおいしい!!
特に美味しかったのは生姜ダレで、生姜ダレに他のタレをチキンの上でミックスして食べてみてもおいしかったです。
また、添えられていたパクチーは普段そんなに得意ではないのですが、こちらのお店のパクチーが食べやすく、ライスに混ぜてチキンと食べてみたらとても良いアクセントになり、美味しく頂きました。
とにかく美味しくて中サイズでなく、大きいサイズでも食べきれたかも!
次回は夫を連れて、いろんな料理もオーダーしつつ、この海南チキンライスをもう一度食べに来てみたいです。
東京発・本格台湾スイーツ東京豆花工房
台湾のご当地スイーツ、豆花(トウファ)をご存知でしょうか?
豆乳を固めたプルプル食感の優しい甘さのデザート。小豆や豆類、お芋や白玉などトッピングされて、和風にもちょっと近い台湾ではポピュラーなスイーツです。
そして神田の路地裏に本格的な豆花専門店、「東京豆花工房」があります。
店内は3~4人掛けのテーブル席が2つのみという小さな店舗ですが、テイクアウトもあるので、訪れた日も豆花を求めたお客さんが次々と購入していきました。
台湾の伝統的な手法を忠実に再現されているそうで、メニューはトッピングなしの豆花と、トッピングありの豆花の2種類のみという潔さ。
トッピングなし(プレーン)は550円。
トッピングありは770円。このトッピングありは全部乗せても同額なので、苦手なものがなければ全部乗せがお得ですね。
シロップは温かいものと冷たい物が選べるので、今回は冷たいものを選択。
白いプルプルの豆花に茹でたピーナッツや緑豆、アズキ、サツマイモなどいろいろなトッピングがたくさん乗っています。
豆花をレンゲですくって一口。
やさしい甘さに癒されます。
豆などのトッピングも風味豊かでどれも優しい甘さなので胃にもたれません。
どんぶりいっぱいのデザートでしたが、あっさりしているのでペロリと完食しました。
ケーキの老舗・近江屋洋菓子店
地下鉄の小川町駅や淡路町駅で降りると、いつも気になるのは老舗の洋菓子屋さん「近江屋洋菓子店」。
明治17年に創業したお店は、ケーキの素材や季節の果物などにこだわり、「おいしいものをできるだけ安く」をモットーに創業以来運営しているそうです。
以前、お店の紹介で、「子供たちがおやつの時間に冷蔵庫から手づかみでケーキを食べる。そんな安全で気軽に食べられるケーキを作っている」という近江屋洋菓子店の案内を見た時に、肩肘張らない親しみやすい町のケーキ屋さんを目指しているところが、いいなあーと思いました。
近江屋洋菓子店のケーキを初めて食べたのは、以前勤務していた会社で取引先のかたから差し入れのおやつでいただいた、焼き菓子の「フルーツケーキ」。
スポンジ生地に緑や赤のアンゼリカ(砂糖漬け)の細かい粒々が入ったおやつ。
普段は砂糖漬けのアンゼリカが苦手なので、あまり期待をせずに食べてびっくり。
生地もアンゼリカも全体的にしっとりして、風味がよくほんとにおいしい。
レトロかわいいフルーツケーキにいっぺんに虜になりました。
今回購入しようと思っていたのは、思い出のフルーツケーキと季節限定の桜バターロール。
桜のバターロールは生地に桜の塩漬けが混ぜ込んであり、バタークリームにも桜が練りこまれ、ほんのりピンク。アクセントにサクランボの砂糖漬けがクリームに散らしてありました。
このサクランボの砂糖漬けも他では甘いだけで苦手なのですが、こちらでは作り方が実にお見事。しっとり柔らかく、甘みの中に少し酸味も感じてクリームの味を引き立てていました。
今回桜バターロールは初めて頂いたのですが、生地に桜の塩漬けが甘じょっぱくて新感覚のおいしさ。バタークリームとの相性もばっちりです。
期間限定というのもまた惹かれる一つのポイントですね。
ケーキを購入している間も、次々とお客さんが入ってきて、あっという間にちょっとした列ができてしまいました。
また、お客さん同士の会話で、「久しぶりに来たね」、「なつかしいから買っていこう」という声が聞こえてきて、リピーターの多さも実感しました。
神田の町を歩いてみたら
シンガポール料理の海南チキンライスを求めて神田駅から散歩を進めてみたら、立ち寄ったお店はどこもしっかりとこだわりを持って調理されているお店ばかり。
どちらかというと純和風の街並みの中に、シンガポールの雰囲気の店や、本格的台湾の茶屋をイメージしたお店、昔なつかしのレトロモダンな洋菓子など、国も雰囲気も全く異なる店舗でしたが、不思議と街並みにマッチしていました。
他にも気になるお店はいくつかあり、今回しっかりチェックしてきたので、また食べ歩き散歩で神田の町を歩いてこようと思います。
紹介した場所
◆松記鶏飯
住所:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2丁目15−1
交通:東京メトロ丸の内線淡路町駅・都営新宿線小川町駅より徒歩約3分
JR・東京メトロ 神田駅より徒歩約7分
◆東京豆花工房
住所:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1丁目19
交通:東京メトロ丸の内線 淡路町駅より徒歩約3分
都営新宿線小川町駅より 徒歩約4分
JR・東京メトロ神田駅より徒歩4分
◆神田 近江屋洋菓子店
住所:〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目4
交通:東京メトロ丸の内線淡路町より徒歩約2分
JR神田駅より徒歩約5分
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