コロナ規制がまだまだ続く中、以前のように気軽に旅行ができる状況には、まだ時間がかかりそうで、気分だけでも旅行気分を味わいたいと、四ツ谷にあるマカオ名物のポルトガル料理へ行ってみることになりました。
また、近くには迎賓館赤坂離宮があり、連休中は館内を一般公開しているという情報があり、友人のKちゃんと「迎賓館見学とマカオ・ポルトガル料理ツアー」を企画して出発。
四ツ谷は、オフィス街のイメージですが、東京観光の穴場かもしれません!
目次
マカオ名物のポルトガル料理とは?
マカオは約300年間ポルトガルに統治されていた歴史があり、1999年12月に中国に返還されました。
その間マカオではポルトガル様式の建物が造られ、中国の建物や寺院などと融合し、マカオ独自の文化が発展したのですが、料理もポルトガルとアジアが混ざり合います。
ポルトガル料理はタラやイワシなど魚介類や米を使う料理が多く、素材の味を活かした料理。
ポルトガルの貿易商人たちがアジアの国々を経由してマカオに入ったので、インドの香辛料やマレーシアのココナッツ、中国の魚介やチキンなどが加わり、ポルトガル料理にアジア各地の素材が入ったことでマカオ&ポルトガル料理になったといわれています。
初めてポルトガル料理を食べたのは、2011年にマカオに行ったときの旅先でのこと。
イワシの炭火焼きやタラのコロッケなど、日本人にもなじみやすい味。
なぜ日本にポルトガル料理があまり知られていないのか不思議なくらい食べやすい料理です。
マカオ料理の代表アフリカンチキン
マカオ名物ならポルトガル料理の「アフリカンチキン」。もう国名が渋滞していてどこの料理かよくわからない!
この料理がまさにポルトガルとアジアの融合料理の代表。グリルチキンの上にいろんなスパイスやココナッツミルクを加えた少しカレーの要素のあるまろやかなソースがかかった料理でぜひ試していただきたい一品です。
ちなみにアフリカには「アフリカンチキン」という料理は無いそうです。
四ツ谷発マカオ・ポルトガル料理のランチを!
東京でマカオ・ポルトガル料理といえば、「マヌエル・カーサ・デ・ファド」。四ツ谷駅の麹町口から3分ほどのところにあります。
麹町口から1本目の路地を左折して、番長文人通りを進むとビルの地下1階にお店はあります。
店の看板が見つけづらいのですが、赤い国旗が目印。
洗練されたマカオ・ポルトガル料理をコースメニューで
今回は、週末及び祝日プラン2000円コースをオーダー。
スープ、サラダ、前菜の盛り合わせ、選べるメイン1品、食後のコーヒーまたは紅茶、デザートのメニューです。
メニュー表にはパクチー利用の場合や、ポルトガルの伝統料理にはマークがが表記してあります。
まずはかぼちゃのスープと前菜3種。
前菜は、とてもきれいに盛り付けされているので、盛り付け方や見せ方など参考になります。
前菜にパクチーが使われて、上品でふわっとさわやかに香ります。
メインは私がマカオ名物アフリカンチキン、Kちゃんがポルトガル伝統料理、イワシのオーブン焼きです。それぞれ半分に分けてメインは二つの味を試してみました!
アフリカンチキンはカリっと焼いたグリルチキンの上に、いろんなスパイスを使ったソースがたっぷりとかけてあります。スパイシーですが、辛さは強くなく、香りやうま味が引き立ちます。
イワシのオーブン焼きは、香ばしくこんがり焼いたイワシに、大根おろしとパクチーの入ったさっぱりしたソースが添えられています。
イワシは身がしまっていて、塩気もちょうどよく、美味しい。
ただし丸ごと焼いているので、骨はわりとしっかりしていて、食べるときは骨に気を付けないといけません。
メインのあとはシフォンケーキとキャラメルのアイス。
どちらのスイーツも間違いない味。ついつい、おしゃべりに拍車がかかります。
いろいろ近況報告など、話に夢中になっているとあっという間にランチタイムの終了時刻が近づいてきました。
ランチタイムは2時半でいったんクローズになるので、気が付くと、満席だった店内がいつの間にか私たちのテーブルだけになっていました。
まるでベルサイユ宮殿!迎賓館赤坂離宮へ
食後は迎賓館赤坂離宮へ出発。
四ツ谷駅の赤坂口から近いので、いったん駅に戻り、赤坂口にむかいます。
迎賓館入り口では、警備員が立っていて、訪れた人たちになにやら説明しています。
どうやら、連休で見学者が多くなっていたことと、セキュリティーチェックのため、館内に入るまでに40分くらいかかるとのこと!
「入館までに40分!!」と一瞬ひるんでしまったのですが、ここまで来たので、列に並ぶことにしました。なんだかんだと話しながら列を進んでいくと思ったより早く進み、無事に庭園から見学ができました。
迎賓館赤坂離宮はどんなところ?
迎賓館は、紀州徳川家が江戸中屋敷としていた場所を、明治42年に東宮御所(皇太子の居所)として建設された、ネオバロック様式の宮殿のような建築物です。
平成21年に本館、正門、主庭噴水池が国宝に指定されています。
主庭は各国の要人たちとの記念植樹されている箇所がいくつもあり、庭園内に緑の葉をきれいに繁らせていました。
まずは庭園から見学開始
裏庭方面に向かうと印象的な大きな噴水が現れます。
迎賓館をバックに噴水前で撮影されているかたが多くいらっしゃいました。
たしかにこの景色は海外の美術館や観光地におとずれたような感覚になり、撮影したくなる気分が上がるスポット。
そして館内は匠の技が詰まった絢爛豪華な部屋が見学できるのですが、本当に残念なことに写真撮影はNG.
想像していたよりも見ごたえがあり、本当にベルサイユ宮殿みたいでした!
細部までこだわった室内はぜひとも肉眼で見てほしいです。
館内のエントランスロビーには、各国の首相や皇太子ご夫婦と撮影された写真が飾られていました。
「朝日の間」「彩鸞(さいらん)の間」「花鳥の間」「羽衣の間」と4部屋ありますが、どれも細部にわたって、きめ細やかな装飾があり、天井画まであるので海外の宮殿や美術館を鑑賞しているようでした。
このほかにも正面玄関や廊下も美しく、見学するまでは「本館と庭園見学で1500円は高いな・・・」と感じていたのですが、実際に館内を見学後は納得の値段でした。
豪華&迫力で圧巻の正門
館内を見た後は正門のほうへ向かいます。
思わず「うわー・・」とつぶやきたくなるほど大きい。都内にこんなに広い敷地があったのか!というスケールで、こんなところもどこか遠くへ旅行した気分になります。
屋根の上の装飾も和洋折衷の凝った作り。
中央には兜をかぶった武士が二対、鎮座して建物全体を守っています。
両端には洋風のデザインで天球儀と鳥が敷地内を見守っているので、明治時代を代表する技術が細部にわたって施されています。
外壁は花崗岩で重厚さと優雅さをだしていて、正面玄関の鉄扉にも菊や桐の紋章を表現した、芸術性のある模様になっています。
この鉄の細工でいろんなものを表現しているのは、館内の中でも、いくつか見ることができて、窓の取っ手がマーメイドになっていたり、ランプの足が動物になっているなど、豪華のなかに、かわいらしさも表現されていました。
正門の前庭はかなり広いので、カフェが設置されており、シックな色合いのパラソルが並んでいます。
見学された人たちがくつろいでいる姿が多くみられ、座席はすでに満席。
私たちは、見学後の休憩は迎賓館を出てからにしましょう、ということで、春らしい陽気の中、かわいらしい鳥の鳴き声に癒されながら、出口にむかいました。
東京・四ツ谷を観光した結果は?
いままでは、四ツ谷といえば仕事をするエリアだと思っていたのですが、東京を観光する目線でいろいろ調べてみると、マカオ・ポルトガル料理の店があり、ベルサイユ宮殿のような、迎賓館赤坂離宮など、観光として楽しむ要素がしっかりとあるエリアだと判明しました。
今回は迎賓館のセキュリティチェックに時間を要しましたが、連休ではなく平日や普通の週末であれば、もっと簡単に入場できたかと思います。四ツ谷は東京観光としてもおすすめ。
また、この近くにはたい焼きで有名な「若葉」もあります!四ツ谷観光を楽しんだ後は、おいしいお土産を購入したら、もっと充実したプランを練ることができそうです。
◆マヌエル・カーサ・デ・ファド
住所:東京都 千代田区 六番町 11-7 B1F
交通機関:
JR四ツ谷駅 麹町出口 徒歩3分
地下鉄南北線四ツ谷駅 徒歩3分
営業時間:
ランチ 11:30〜14:00(ラストオーダー) 14:30
ディナー 18:00~21:00(ラストオーダー) 22:00
◆迎賓館 赤坂離宮
住所:〒107-0051 東京都港区元赤坂2-1-1
交通:
JR 中央線・総武線「四ツ谷」駅、赤坂口より徒歩約7分
地下鉄 東京メトロ 丸ノ内線「四ツ谷」駅、1番出口より徒歩約7分
南北線「四ツ谷」駅、2番出口より徒歩約7分
【公開日程】公開のスケジュールは不定期です。内閣府の迎賓館赤坂離宮のホームページをご確認ください。
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