アスファルトを照りつける夏の酷暑がおちついて、天気の良い日はどこか外へ出かけたくなり、インターネットでポチポチとお出かけスポットを探していると、ちょっと気になる場所を見つけました。
芝生の中にこんもりと白くてふわふわな植物が茂っています。
ちょっと日本じゃないような風景が気になり、調べてみると調布市にある神代植物公園の芝生広場の風景でした。
早速、秋晴れの清々しい日に神代植物園に行き、下記の画像は撮影してきた風景です。
ススキみたいな植物は、パンパスグラスでした。
神代植物園は予想以上に広大で他にも見どころがいろいろあります。
ひととおり散策した後、名物の深大寺そばでランチをしたら大人の遠足になりました。
目次
神代植物公園はどんなところ?
調布駅からバスで三鷹駅方面に乗車して約10分ほどで神代植物公園に到着します。
JR吉祥寺駅や三鷹駅からもバスでアクセスが可能です。
入場料は大人(一般)500円。
ホームページによると、もともとは東京の街路樹を育成するための場所だったところを昭和36年に植物園として公開されたそうです。
植物の種類ごとに30ブロック程に分かれて植えられているので四季を通じていろんな植物の景色を楽しむことができるようです。
バラの開花は5月と10月頃の2回
バラ園では5月ごろと10月ごろにバラの開花時期が訪れるようで、神代植物園のバラ園もこの時期はバラの見ごろで賑わう様子です。
今回は満開の時期よりも少し早い9月下旬に行ったのですが、秋のバラは咲き始めて、いろんな種類の鮮やかなバラが園内を彩っていました。
ところどころに彫刻やバラのアーチなどもあり、ヨーロッパの庭園のイメージ。
バラ園だけてもかなりの広さ。
バラ園を一望できるベンチは休憩をとりながらバラを眺めている方がたくさん。
熱帯植物や雑木林、オニバスが浮かぶ池もあり
広大なバラ園の近くには大温室があります。
大温室は熱帯植物のエリア。ちょっと変わった植物がたくさんありそう。
中はジャングルのような小道からスイレンの花、その他数々のめずらしい植物でいっぱい。
植物園のなかで印象に残ったのは山野草付近に広がる大きな池に、巨大なパラグアイオニバスが浮かんでいた景観でした。
小さな子供だったら小舟代わりに乗れそうな大きさ。
子供だった頃に図鑑で見たことがあるけれど、ほんとにあるんだと思いながら実物はやはり迫力があります。
また、雑木林も手入れはされていますが武蔵野の自然を生かした林で森林浴が気持ちいい。
野鳥の声を聞きながらパラグアイオニバスの池やハスらしき水草のびっしり浮いた池などをみながら雑木林の小道を歩いていくと、どこかの山までピクニックに来たような気分でした。
見たかった芝生広場のパンパスグラス
いよいよ芝生エリアのゾーンへむかうと、スカッと晴れた青空に広大な芝生の緑が覆われた広場がでてきました。
広場の真ん中にはモニュメントのようにパンパスグラスがさわやかに風になびいています。
実際に見てみるとふわふわな穂の近くにはトンボもひらひら飛んでいて、なんとなく童話の世界の様です。
芝生広場にも数名の利用者さんがいましたが、広い場所なので、それぞれの距離が保たれているので会話も聞こえず、高い空と緑の風景を見ているだけで癒されていきます。
深大寺周辺は風情ある蕎麦屋が並ぶ
お昼時になり、神代植物園からランチにするため深大寺方面に移動しました。
事前に調べずに、ただなんとなく深大寺のあたりに行けばお蕎麦屋さんがあるだろうと軽い気持ちで深大寺エリアに向かいました。
深大寺の周辺に進むと他の町と様子が違い、小江戸のような雰囲気。
名物の深大寺そばのお店が連なり、小川が流れ、お寺や武蔵野の木々が木陰を作り、町歩きが楽しいエリアでした。
全く下調べをせずにここまで来たので、うれしい驚き。
しかし、どこで食事をするか早く決めないと混雑してしまう時間帯になっていました。
深大寺そばとはどんな料理?
深大寺そばの由来はいろいろ諸説あるそうですが、江戸時代に深大寺周辺に始まったそばで、このあたりの土壌と気候そして、良質で豊富な湧き水があったことから、そばの栽培に適していたそうです。
現在では深大寺そばのお店は、深大寺の門前あたりに20数店舗あり、それぞれ趣のある店舗でどの蕎麦屋に入ろうか歩いて回るのも楽しいです。
風情あるそば処で海老天せいろを満喫
こうなったら動物的勘でよさそうなお店を当てるしかない・・とぐるぐる歩き回った結果、蕎麦屋が連なる小道から少し外れた一軒家「きよし」に決定。
入店したときはまだお座敷の席が空いていたので、待たずにすぐに利用できました。
フロアにはテーブル席とお座敷席が半々くらいの設置で、私が入店した後しばらくすると満席になったので、本当に運が良かった・・。
なんとなく今日は天ぷらそばの気分だったのでメニューを開くと、天せいろ、江戸前天せいろ、穴戸天せいろ・・・・天ぷらが付いたメニューがいくつかあります。
また、こちらのお店は鴨がおすすめだったので、鴨汁せいろも気になるところ・・・
いろいろ悩んで「エビ天せいろ(1500円)」に決定。
大きな海老の天ぷらと4種の野菜天がついたせいろそばです。
蕎麦は細麺でのど越しが良く、からりと揚がった天ぷらは歯ごたえ軽やか。
お昼になって陽射しが強くなってきたのですが、さっぱりした風味豊かな深大寺そばで涼とパワーをつけたので、食後は少し深大寺参道を歩いてみました。
蕎麦屋が連なるエリアではお蕎麦以外にもお団子など甘いものやお土産など、参道らしいお店が並んで賑わっています。
大抵、お店が連なって賑わっているところは、人の熱気で暑くなったり、埃っぽくなるのですが、こちらは武蔵野の自然と調和しているからでしょうか。
緑の木陰や小川がながれているので、混雑した熱気はあまり感じることなく、歩きやすい。
散策途中で、「大黒天と恵比寿尊」の優しいお姿の像を発見。商売繁盛の神様で親しまれているので、お参りをしたり、湧き水の流れる風情あるスポットを眺めたり、ノープランでも楽しく散策することができました。
深大寺は観光スポットがたくさん
今回は植物園をメインで散策したのですが、次回は深大寺参拝を中心に再訪してみたいと思いました。
深大寺そばの店舗もまだたくさんありますし、食べ比べてみても面白い。
他にも神代植物公園の分園、水生植物園や水車館など今回散策できていない場所はまだまだあります。
また、近くには温泉もあるそうなので、それらを組み合わせて親しい友人と日帰り観光の計画が立てられそうです。
※こちらは2022年9月の情報です。
★紹介した場所★
◆神代植物公園
住所:〒182-0017 東京都調布市深大寺元町5丁目31−10
交通:京王線 調布駅 北口からバスで約10分「神代植物公園」下車して徒歩約2分
JR三鷹駅 南口からバスで約20分「神代植物公園」下車して徒歩約2分
◆深大寺そば きよし
住所:東京都調布市深大寺元町5-12-2
交通:JR三鷹駅から小田急バスで調布駅行の「深大寺」で下車して徒歩約2分
京王線調布駅から小田急バスで三鷹行「深大寺入口」で下車して徒歩約6分