花手水をご存知でしょうか。
神社で参拝前に手や口を清めるための手水舎や手水鉢に花を浮かべたもの。
色とりどりの花を敷き詰めて、場合によっては季節を感じる置物も添えて華やか。
コロナ渦では、柄杓が多くの人たちと共用で使用するので利用不可だったり、手水舎自体が感染防止で利用できなくなり、代わりに花手水で参拝客の目を楽しませている神社が増えていったそうです。
今回は都内で花手水を実施している神社へ参拝に行きました。
浅草観光と下谷神社の花手水
東京メトロ銀座線の稲荷町駅からすぐ近くに、大きな赤い鳥居が見えている下谷神社。
こちらでは、毎月初旬に花手水が実施されていました。
下谷神社は奈良時代に創建された、東京で最も古いお稲荷様。
商売繁盛、家内安全にご利益があるそうです。
花手水を探そうと境内に入ってみると、すぐに発見。パッと目に留まる華やかさ。
今回訪れた時には、ちょうど花手水を活けた花屋さんが手入れをしていたので、お話を伺うことができました。
大抵の花手水は水の上に花を浮かせた状態の物が多い中、こちらの花手水は立体的に活けて、より豪華に、より華やかに演出しているとか。
また、いつまでも花がイキイキとしているように水がぬるくならないよう仕掛けをつくり、花が長持ちするようにしているそうで、様々な工夫で発色の良い鮮やかな花がいっぱいに敷き詰められていました。
花手水の前に立って、手を前に出すとサラサラと自動で水が出てくる仕掛けに。
花手水は花の鑑賞だけで手が洗えないと思っていたら、しっかりと手洗いの機能がありました。自動で水が出たり、止まったり。予想よりハイテク。
また、色とりどりの豪華なお花のほかにも、気になったのがこちら。
手水のつかいかた。
こちらの看板はおそらく花手水ができる前から表示されていたと思われるですが、かわいらしい女の子のイラストで華やかな花手水とマッチして良い感じ。
花手水は予想以上に華やかでかわいらしいので、また今度花が活けられる時期に伺って他のタイプの花手水を鑑賞してみたいです。
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🐾かっぱ橋付近の長閑なカフェ🐾
下谷神社は上野や、浅草エリアなので、下町情緒を感じる観光スポット。
最寄りの稲荷町駅からは、かっぱ橋道具街や西浅草エリアに近いので、おいしいお店もたくさん。下谷神社の参拝とともに利用したカフェやレストランを記録しました。
下谷神社からかっぱ橋道具街はすぐ近く。
安くてかわいい食器や、便利なキッチングッズが並ぶショッピング天国のかっぱ橋道具街のメインストリートより奥に入ると古民家のカフェ、珈琲屋うさぎがありました。
店内はウッディで温かみのある雰囲気の中、3名のマダムたちが柔らかい雰囲気で迎えてくれます。「コーヒーをお出しするまでに少し時間がかかりますが、大丈夫ですか?」と確認されて、テーブル席へ。
確かにコーヒーが出てくるまで時間はかかったのですが、店内の雰囲気は良く、そしてコーヒーは美味しい。
コーヒーカップが並んでいる棚から好きなカップを選択することができ、自分の好みのカップに淹れられたコーヒーは口当たりが柔らかい。
コーヒーの温度も熱すぎず、実にちょうど良い温かさ。
「すっきりしてるけど、味はしっかりしているでしょ」
声をかけてくれたのは丁寧にコーヒーを入れてくれたマダム。
コーヒーの味がしっかり出ているのでミルクとの相性がとても良いと教えていただきました。
また、今回選択したのは上品なピンクのカップでしたが、添えられたスプーンはまるでセット物のようにカップと合っています。
マダム曰く、このスプーンとカップはそれぞれ別に仕入れたもの。
ただこの組み合わせがとっても合うので、このカップを使うときはこのスプーンを添えているそうです。
また、夫が選択したのは、オレンジの花柄のカップ。意外!
しかしこのオレンジの花柄カップも素敵。
少しレトロなかわいらしさが古民家カフェに似合います。
本当に居心地が良く、時間を気にせず本を読んだり、コーヒータイムをまったりと過ごしたいときにおススメ。
次回はスイーツやトーストと合わせてコーヒーを試してみたくなりました。
🐾路地裏のかわいいイタリアン🐾
銀座線田原町駅からすぐ近く、ちいさなイタリアンのお店、フォカッチャ。
ランチも夜もいつも人気なので、予約しておいたほうが安心のおいしいお店。
今回は少し早めに17時ごろに伺いました。
おすすめは黒板に記載されてる季節メニュー。
この中から選択した料理は間違いない。
ちなみにフォカッチャを頼むとお代わり自由。食いしん坊にはうれしいサービス。
まずは蒸し暑さを払うかのようにビールを頼み、イタリアンの前菜でいつも頼んでしまうプロシュート。
フォカッチャに乗せて食べるといくらでもはいってしまう。
黒板メニューは食い入るように見つめて吟味。
今回頼んだのは、フリットミスト(魚介のミックスフライ)、エビとそら豆のレモンクリームペンネ。
フリットミストは薄い衣でカラッと揚がった、絶対おいしい一品。
小エビは頭から丸ごとパクリ。濃厚な旨味が広がり、尻尾のカリカリ食感もたまらない。
ほどよい塩加減でビールが進みます。
エビとそら豆のレモンクリームペンネは、料理がでてくるまでどんなものか味の想像がつかなかった一品。
クリームにレモンの酸味と胡椒が入り、最後まで飽きずにたべられるソース。
季節のそら豆がホクホク食感で癒されます。
ほかにもいろいろ頼んでみたい料理はありましたが、お腹がいっぱいになり、頼めなかった料理はまた次回に。
厳しいコロナ渦に負けず、お店が残っていたことに感謝です。
下谷神社からも歩いて行ける西浅草エリアは、イタリアンのほかにもブラジル料理、和食、中華などなど、とにかく美味しいお店がたくさんのグルメエリア。
神社の参拝のあとおいしい料理や落ち着くカフェを取り入れた散策はとても充実した一日になるに違いない。
たくさん食べたあとは、腹ごなしに隅田川まで歩いて行きます。
その間も、途中で気になる居酒屋やご飯屋さんをみつけては、浅草食い倒れツアーを密かに計画していきました。
そんなこんなで隅田川に到着。
夕焼けを眺めてから散歩を終了となりました。
法輪寺の境内は花でいっぱい
東京メトロ東西線の早稲田駅からすぐ近くに、日蓮宗寺院 法輪寺があります。
早稲田駅のイメージはなんとなく大学生の多い学生街なのかな?と勝手にイメージしていたのですが、早稲田駅A2出口を降りると若い方は多いのですが、お寺も多い。
荘厳な穴八幡宮が駅前からこんもりと森のように見えています。
穴八幡宮の向かいに水色の、のぼりがはためいている石段があるのが法輪寺です。
こちらは慶長11年(1606年)に開創されたという歴史ある寺院です。(参考:法輪寺ホームページより)
目の前の急こう配の石段をあがると三門があり、そこにも小さなかわいい花手水。
そうなると境内の中がどんな風なのか期待が高まります。
山門をくぐると、すぐに手水舎があり、青を基調とした豪華な花手水が活けてありました。
青い和傘や小さな置物に囲まれて涼しげな装飾でかわいらしい。
毎週土曜日に花の入れ替えをされているという法輪寺。
ほかにも境内のあちこちに大小さまざまな花手水が活けてあり、小さなかわいらしい置物も添えて、境内いっぱいにたくさんの花で飾られていました。
また、花手水の他にも花壇があり、きれいな花を咲かせた草木の陰からかわいらしい置物たちが顔をのぞかせている場所もあり。いろんな演出で参拝客を楽しませていました。
また、本堂にも花壇のような装飾や花手水!!
こんなに豪華な境内は初めて拝見しました。
参拝や御朱印をいただく方の他にもカメラを手に、花手水を撮影に来られた人もたくさん。
小さなお寺ではありますが、神社・仏閣、歴史や史跡に詳しくなくても、誰でも気軽に参拝できる雰囲気が心地よいお寺でした。
🐾異国情緒あふれるカフェ🐾
あちこち歩いてお腹がペコペコ、のども乾いたな・・・という頃、穴八幡宮沿いに異国情緒あふれる佇まいのカフェを発見。その名も喫茶タビビトの木。
お店の前に出ている看板をみるとカオマンガイやフォーなど東南アジアのメニューが並んでいます。すでにヘトヘトだったので、疲れた旅人気分で店内に入りました。
ちょうど窓側のカウンター席が空いていたので、ほっと一息。
座席に設置してあるメニューを広げるとめずらしい品ぞろえ。
いろんな国を旅して集めたような料理が記載されています。
スイーツの欄を見ていたら、カンボジアの甘味、カボチャプリンがありました。
以前から気になっていたカボチャプリン。
カボチャをくりぬいて、中にココナッツミルクのプリンで固め、ショートケーキのように切り分けてあるカボチャプリン。
そのビジュアルがとっても気になっていて、まさか日本で食べられるとは。
早速スイーツは決定。
飲み物はなにか冷たい物を・・と思っていたら
旅人珈琲の文字が。
自家製レモンシロップにコーヒーで割っていただく、こちらのお店オリジナルの一品。
コーヒーにレモンの組み合わせが初なので、味の想像がつかないので、飲み物は旅人珈琲にしました。
しばらくすると、運ばれてきたアイスコーヒーとスイーツ。
これはなかなか他のお店では見かけない、かわいらしいスイーツの組み合わせ。
旅人珈琲はあらかじめレモンシロップがコップにはいっています。
コーヒーはボトルに詰めて登場。
コーヒーの量を調節しながらカップに注いでレモンシロップと混ぜ合わせます。
アイスコーヒーとレモン。
すっきり爽やか。夏にいいですね。
カボチャプリンは、ホクホクに蒸されたカボチャの自然な甘みにプリンの優しい甘さが加わります。想像より優しい甘さ。
蒸し暑いカンボジアで優しくさっぱりした甘さのカボチャプリンが合いそう。
食欲がない時もこれならお腹に入りそうです。
ちなみに添えられていたスプーンがおもしろい角度に曲がっています。
まるで超能力で曲げられたスプーンのような。。。
そんなスプーンもなんだか東南アジアのお店みたいで旅行気分になっていきます。
この店内に漂うアジアな雰囲気が、まるでタイやバリの町にあるカフェやゲストハウスにいる気分になるので、料理が運ばれてくる間に、ぼんやり窓を眺めていた早稲田の景色が、なんとなく東南アジアの街並みにみえてくる不思議な気持ちになりました。
この雰囲気の中で旅の計画を立てながら、ランチやカフェをとったら、旅の計画が楽しく進行できそうです。
花手水めぐりまとめ
神社に参拝するきっかけは今までは、年末年始や厄払い、合格祈願など、何かお願いしたいことがあって訪れていました。
花が見たいから・・・という意外な発想から神社に参拝してみたら、予想より面白く、もっといろん神社へ訪れてみたくなりました。
都内でも花手水を実施されている神社はまだまだあるので、引き続き手花水参拝を続けていくつもりです。
紹介した場所
◆下谷神社
住所:東京都台東区東上野3丁目29−8
交通:東京メトロ銀座線 稲荷町駅から徒歩で約2分
◆珈琲屋うさぎ
住所:東京都台東区松が谷3丁目3−10 皆川ビル
交通:東京メトロ銀座線 田原町駅より徒歩で約12分
◆フォカッチャ
住所:東京都台東区西浅草2丁目12−7
交通:東京メトロ銀座線 田原町駅より徒歩で約4分
◆法輪寺
住所:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目1−15
交通:東京メトロ早稲田駅から徒歩で約2分
◆喫茶 タビビトの木
住所:東京都新宿区西早稲田2丁目1−2 ハイツ森川 101
交通:東京メトロ早稲田駅から徒歩で約4分
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