蒸し暑い本格的な日本の夏が始まり、世の中はなんとなく夏休み気分に染まっていく中、相変わらずコロナ感染の情報がレジャー気分に影を残す日々・・・
気分だけでも夏らしいことをしたいと感じていた時、海を感じながらマグロ丼が食べられる店があるらしい、、、しかも都営大江戸線で行けてしまう!
という情報を見つけて、これはお出かけ準備だ!と張り切った週末を迎えました。
勝どき駅から数分歩いた倉庫の奥!隠れ家的なお店
都営地下鉄大江戸線の勝どき駅A3出口をでて、豊海小学校方面へと進んでいくと「営業中」と書かれた看板が出てくる「マグロ卸のフィッシャリーズテラス」。
お店の看板がでてくるまではこの道であっているのか少々不安になりながら進んでいきました。なぜなら、勝どき駅で降りた時点ではまだ海を感じることができません。
勝どきは東京都中央区。
中央区のイメージとしては大手企業の本社が集まるビジネス街。もしくは銀座などのお買い物ストリート。
勝どきの駅の周辺も巨大なビルやマンションが並び、キレイに整備されているものの、マリンな気分ではないんです。
駅から12,3分ほど歩いたころに、郵便局が見えてきたので左折をすると、水産業者の倉庫が並ぶエリアになりました。
いちばん突き当りに「営業中」の看板の他、白い板に青文字や赤い文字で書かれた看板がいくつか出され、雑然としながらポップな印象のお店が見えてきました。
・・・倉庫街!
普段ならそこに、ご飯屋さんがあるとは絶対気が付かないよなー。と思いながらお店に近づくとお店の外観はまさに海の家!!
お店からは運河が見えて、いきなり海辺カフェの雰囲気が広がります。
海を感じるためには、駅前のビジネス風な環境や倉庫街を抜けてこなれればならない意味がよくわかりました。
味は格別!コスパ最強のどんぶりメニュー
店内に入るとメニューの写真が並び、券売機で食券を購入してから座席を確保するスタイル。
メニューはマグロ丼のほかにも数々の海鮮丼などがあり、全体的に築地よりもリーズナブル。
今回私達が選んだメニューは以下の通り。
マグロ卸のマグロ丼ダブル 1800円
しらすとマグロ生姜煮丼 950円+アサリ汁50円
私はマグロをしっかり食べたかったので、「マグロ卸のマグロ丼」の刺身の量がダブルになった1800円の丼にして、夫は、しらすとマグロ生姜煮丼を選択しました。
1杯50円のアサリ汁。具はアサリが2粒ほどでかなりシンプル。
しかし夫は少し飲んでから驚きの声をあげました。
「ちょっと一口飲んでみて!
50円のアサリ汁だし、そんなに期待しないで飲んでみたら貝のだしがすごい!!」
それならば・・・一口もらうと、ほんとびっくり。
磯の香りや貝のうまみがフワーっと口いっぱいに広がります。
都会の海の家、恐るべし!
お目当てのマグロもびっくり。さすがマグロ卸のお店だけにトロっと舌触りの良く、何のクセも引っ掛かりもない上等なマグロ。
しばらく、お互い無言のままどんぶりを食べることに集中します。
ほっと一息ついて、しばらく穏やかな水面の運河を眺めたり、対岸の景色を見ながら寛いでいると、ここが東京ということを忘れてしまいます。
2Fの展望デッキで海賊の主人公気分になりきる
食事を終えて、出口の方へ向かうと2Fの展望テラスが見学可能の案内がありました。
せっかくなので、2Fからの景色を眺めることに。
急な階段を上がると、海の雰囲気満載のスペースがひろがります。
そんなに大きな広間ではないのですが、子供のころにイメージしていた探検基地のような展望デッキです。
例えるなら、まるで海賊の主人公が住んでいそうな部屋。
イメージはまさにそんな感じ。
こちらのスペースは有料で団体さんの貸し切りにすることができる様です。
お店を出ると倉庫街の先から、新橋にあるコンラッド東京ホテルが見えていたので、大体の位置関係が分かってきました。
コンラッド東京があるということは近くに浜離宮が・・・。
コンラッド東京周辺の新橋は開発されて、スタイリッシュなビジネス街。
また、SL広場の方は商店街や飲み屋街が連なりいつも賑わっているイメージ・・・
この場所から新橋界隈はそんなに遠くないのに場所の雰囲気が違うので、中央区の奥の深さを知りました。
夏本番は始まったばかり。
新鮮なマグロ丼の味が脳裏によみがえります。
加えて水辺の雰囲気も夏にぴったり。今度はどの海鮮丼を食べようかメニューの写真を見ながら再訪の予定を考えるのでした。
紹介した場所
◆マグロ卸のフィッシャリーズテラス
住所:〒104-0055 東京都中央区豊海町3−13
交通:都営大江戸線:勝どき駅 徒歩13分