ビーチリゾートで有名なバリ島や、インドネシア国内に旅行した時に「ワルン」という単語を耳にしたことはないでしょうか?
一般的に「ワルン」とはインドネシアでは「小さな食堂」のことで、地元の方や旅行者が気軽に食事がとれるお店です。
観光客向けのおしゃれできれいなレストランより、もっと庶民的で、地元の方が普段食べているローカルフードを提供しているお店なので、日本で言うと大衆食堂のイメージです。
コロナ渦になる前は東南アジアのビーチリゾートに旅行して、気軽にワルンでランチを楽しむ機会もあったのですが、なかなか海外旅行に行けないこの状況の中、なんと東京でこのローカル色の強いワルンがあり、おいしいインドネシア料理を楽しめることを知りました。
最寄り駅は新宿3丁目。
新宿御苑の近くにあるというので、インドネシア料理でお腹いっぱいになった後、新宿御苑を散策したら、ちょっとした小旅行のよう。
・・・ということで、日曜日の朝から旦那さんと、東京発・おいしいインドネシア料理の「新宿3丁目ワルン体験」をしてきました。
目次
新宿3丁目の本場インドネシア料理
今回の目的地、インドネシア料理「MONGGO MORO(モンゴモロ)」。
まずは、地下鉄で新宿3丁目駅のC5出口から地上へ上がります。
正面の信号を左に渡ってまっすぐ進むと、徒歩で4~5分ほどで到着しました。
お店はAM11:00開店です。私たちは11:00少し前に到着したので、先頭かなと余裕でいたら、お店の前にはすでに1組先客がいらっしゃいました。
そのあとも、ぞくぞくと数名のお客さんが並んできたので、11:00の開店を目指して来るのがよさそうです。
そして、開店を待っているお客さんたちは外国人のかたが多く、インドネシアのかたと思われるグループばかり。これは本場の味に近いかなと期待が膨らむ中、開店時間を待ちました。
店内はまさにインドネシアそのもの
11:00となり、先頭のお客さんが呼ばれて入店したあと、次の人たちはお店の前で待ちます。
入店したお客さんが、本日の総菜を見ながらメニューが決まると、指定されたテーブルへ移動して、次のお客さんが呼ばれて入店するスタイル。
私たちの名前が呼ばれて早速店内へ。いよいよ東京でのおいしいインドネシア料理を探訪する時間がやってきました!
お店の前も、店内もインドネシアの食材がびっしりと並んで販売されています。
バリ島でよく見かけたえびせん「クルプッ」も店の前に吊り下げられて、なんだか旅行している気分に。
食材が並んだエリアを進み、奥に行くとショーケースの中にインドネシアのお惣菜が、ズラリと並んでいます。
魚料理はティラピアのから揚げ、カツオのフライ、フィッシュカレー、インドネシアのウナギフライなどがありました。
肉料理は羊の煮物、フライドチキン、甘辛チリソースの唐揚げ、肉団子の串焼きなど。
テンペ(大豆の発酵食品)を使った料理などもありました。
この中からメイン総菜を1品選び、ご飯や付け合わせの総菜がセットになって1500円の定食が定番となります。
そして、このメインを選ぶ作業が楽しい!
ショーケースのめずらしいインドネシア料理を見ながら、店員さんに、これはどんな料理か質問していきました。
フライドチキンでも3種類くらいあり、見た目だけでは違いがよく分かりません。
店員さんに尋ねてみると、3つ並んだフライドチキンの皿を次々と説明してくれました。
「1つめは通常のチキン、2つめはあひる、そして3番目の皿は日本で言うシャモ。ちょっと肉が高級ですね」とのこと。
定食の値段は大体が1500円ですが、このメイン総菜によって、少し値段が変わるシステムになっているので、つまりシャモのフライドチキンをメインにすると1,500円以上する高級なランチになるということでした。
他にもあれこれ質問していたのですが、どの店員さんも、いやな顔をせずに、にこやかに対応してくださいました。
魚料理のティラピアのから揚げなど、めずらしい食材の料理について、店員さんの説明を聞いているときは「ふーん。なるほどね。」というような顔をしていたのですが、内心では「ティラピア!!すごっ!。日本でも食べられるんだ!」などと思っていました。
あれこれ迷いながら、ようやくメニューが決まり、私はアヤムリチャ(甘辛チリソース唐揚げ)の定食。旦那さんはアヤムリチャの定食に、肉団子の串焼き(追加¥400)に決定。
ご飯はお代わり自由でした。
メニューが決まった後は、2階にある指定されたテーブルに移動して待ちます。
さて、どんな定食が運ばれてくるのでしょうか。
クセになる味アヤムリチャ!サンバルもおすすめ
食事をする席はすべて2階のフロアにあり、部屋の中全体に空調がきいていました。
この日は朝から蒸暑く、汗だくだったので、冷房の効いた店内で一気に冷やされます。
汗を急いで拭きながら、雨対策に持っていたウィンドブレーカーを羽織って、体が冷えすぎるのを防ぎます。
しばらくすると体温調節がおちついてきて快適になったのですが、外と室内の温度差が激しいところも、東南アジアに旅行したときはよくあることだったので、なんだかこの感覚も旅行の時を思い出して懐かしくなりました。
そしていよいよ、定食が運ばれてきました!
アヤムリチャの周りをいろんな副菜が囲んで迫力満点です。
色とりどりのおかずと一緒にフィンガーボウルもついてきました。
うっかりしていると、スープと間違って飲んでしまいそうになるので、隅っこのほうに移動させました。
しばらくすると店員さんが「おいしいですか~?」と微笑みながら様子を見にきてくれて、赤と緑の2種類のサンバルの説明をしてくれました。
このサンバルは自慢の1品で、辛い物好きな人にはおすすめとのこと。
食べ進みながら、辛さについて様子を見て少しずつ料理に足して、味のアクセントに使うとよいそうです。
気になっていたアヤムリチャ。「うま---!!」とうなりたくなるおいしさ!!
とうがらしの辛味が効いていますが、コクのある甘みとマッチして、ご飯が進みます。
チキンの身はするりと骨から外れるので骨付き肉でもきれいに食べられます。
サンバルはたしかに辛いのですが、さわやかな香りがして、料理の味に変化がついてよいアクセントになりました。
うれしい驚きはセットについてる副菜やスープたち。
大抵の定食ではセットのスープは印象に残らないのですが、このスープは優しい味ですがしっかり出汁が効いていてほんとにおいしい。
サラダもココナツ風味のソースで野菜をあえてあり、新しい味付けのサラダで他のお店では出会ったこのとない料理でした。
チキンと同じソースで絡めてある厚揚げも、ご飯が進む総菜で、全部が印象に残る味でした。
新宿御苑で散策でカロリー消費
樽のようにパンパンになったお腹を抱えて、少しはカロリーを消費するために、食後は新宿御苑に向かいます。
MONGGO MORO(モンゴモロ)から新宿御苑は、徒歩で3分くらいの距離で新宿門に到着しました。
新宿御苑は58.3ヘクタール、周囲3.5㎞の広大な公園なので、新宿門のほかに入り口は、大木戸門と、千駄ヶ谷門の3か所があります。
入場料は一般:1人500円。このほか年間パスポートがあり、大人は1人2000円。
日本式庭園や、バラやプラタナス並木がある洋風の整形式庭園のほか、温室や野鳥観察ができる母と子の森など、広い敷地の中にいろんなスタイルの庭園が広がっているので、近くに住んでいたら、空いた時間に読書したり野鳥観測したり、年間パスポートの利用は使い勝手がよさそうです。
私たちは新宿門から玉藻池→バラ園→下の池・中の池→上の池→母と子の森・・・という順でぐるりと一周することにしました。
緑の濃い木々の間を歩いたり、開放的な芝生のエリアを進んでいくと、ここが都心の中だということを忘れそうになります。
プラタナスの並木があるエリアに到着しました。
木の下には規則正しく、ベンチが並んでいます。この雰囲気が好きで心が落ち着きます。
この先を進むときれいに剪定されたバラ園がでてきました。
バラは110種類、約500株あるそうです。その中には「プリンセス・ミチコ」という名前のついたバラがありました。
バラ園を通りすぎたあたりで、なんだか空の色が鈍くなり、雲が厚くなってきて、今にも雨が降り出しそうな雰囲気・・・。
少し散策ペースを早めることにしましたが、下の池・中の池に着くころにはとうとう雨が降ってきました。
まあ、今回はインドネシア料理がメインイベントだったので、雨が降ったところで帰宅することになり、新宿門の出口に向かうついでに、上の池や母と子の森を簡単に眺めていきました。
途中、母と子の森の中でアオサギなのか、大きな鳥を見つけました。
雨でなければもっとゆっくり観察できたのに残念。
この母と子の森は、運が良ければタヌキと遭遇することもあるそうですが、私はまだ一度も出会ったことがないので、次回は朝早く入場して、ゆっくり観察したいものです。
ちなみに東京は意外と大きな公園や緑道があり、身近に自然を感じることができます。 普段は仕事や雑務で、散策する気持ちそのものを、すっかり忘れてしまって いるものです。
ちょっとした休日に公園の中を散策して季節を感じたり、野鳥観察で知らなかった野鳥に出会えて夢中になっていると、ストレスが解放されていきます。
一旦、仕事や日常の雑務は忘れて、木々や植物の緑の中を散策して、気持ちを穏やかにする時間は大事ですね。
前回のブログで 明治神宮を散策した記録もあるので、もしよろしければ、そちらも 下記から参照できます。
* 明治神宮の散策ブログは こちら↓ ↓↓
【東京・散策】 明治神宮・御苑で森林浴とパワースポット清正の井戸へ
東京のワルン体験の感想
インドネシア料理「MONGGO MORO(モンゴモロ)」の店内は、東京ではなく、まさにインドネシアでした。
店内のいろんなテーブルから聞こえてくる外国語の会話や雰囲気が、旅行気分に。
「この料理の名前は何だろう?」と初めて出会ったローカルフードに、期待と不安を交えながら食べてたらうまかった!という感覚が 東南アジアを旅したときの楽しさとよく似ています。
やさしい笑顔で対応していただいた店員さんに、会計後に渡されたレシートには、小さな文字で「Terima kasih」(ありがとう)とインドネシア語で記載されていて、こんなところにもインドネシアの雰囲気を残していました。
食後の新宿御苑は、広大な敷地の中を、キレイな花や景色を見ながらのウォーキングは長距離でも苦痛にならずにできてしまうので、ランチと組み合わせるのはベストな選択だったかと思います。
今回の東京発おいしいインドネシア料理、「新宿3丁目のワルン体験」は身近なところで、インドネシア料理のおいしさを再認識することができて、すっかりインドネシアのローカルフードにはまってしまいました。
次回はどの料理を選ぼうか・・・。
数人でいろんなメニューをシェアしても楽しいな・・・などと考えてしまうので、また近いうちに再訪しそうです。
☆MONGGO MORO追記☆
オープン時間は11:00開店とはなっていますが、その日によってオープン時間が少しずれる場合があるそうです。
お店のご主人曰く、ママさんが店内や料理をきちんとチェックして「OK!」が出てからでないとお店を開くことができないとか。
その厳しいチェックがあるからこそ、東京で本格的なおいしいインドネシア料理が食べれるんですね。
時間きっちりでないところも、まるで東南アジアに旅行している気分。
こちらでランチをとるときは、インドネシアに旅行したつもりで、時間に余裕をもって楽しみましょう。
紹介した場所
◆MONGGO MORO(モンゴモロ)
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目7−2 1F-2F
交通:東京メトロ 丸の内線/都営新宿線 新宿3丁目駅から徒歩で約5分
営業時間:11:00~20:00 定休日などお店にご確認ください。
◆一般財団法人国民公園協会 新宿御苑
住所:〒160-0014 東京都新宿区内藤町11番地
交通情報:
新宿門まで
都営新宿線 新宿3丁目駅C1,C5出口より 徒歩約5分
東京メトロ丸の内線 / 副都心線 新宿御苑駅 出口1より 徒歩約5分
大木戸門まで
東京メトロ丸の内線 新宿御苑駅 出口2より 徒歩約5分
千駄ヶ谷門まで
JR総武線 千駄ヶ谷駅より 徒歩約5分
東京メトロ 副都心線 北参道駅出口1より徒歩約10分
都営大江戸線 国立競技場駅A5出口より徒歩約5分
休園日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日) / 年末年始(12/29~1/3)
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