普段の生活で息抜きが少ない日が続いたときは、大自然に触れたい!山や海で旅行に出たい!という気持ちになります。ただし、簡単に休みがとれなかったり、すぐに旅行が難しいときは、明治神宮の御苑に出かけています。

明治神宮といえば、初詣の賑わいのイメージですが、普段の明治神宮は、広大な敷地に整備された森があり、都会の中にあるのにたくさんの野鳥とふれあえる貴重な都会のオアシス。

また、最強のパワースポットとして話題となった清正井(きよまさのいど)もあるので、森林浴の散歩とパワースポットで元気をもらいに明治神宮のお散歩はおすすめです。

明治神宮の森
御苑の中の小径

電車で明治神宮の行き方

明治神宮の入り口は代々木口、原宿口、参宮橋口と3か所あります。
いつもは代々木口から北池を通って御苑に行くコースで散策しています。

 御苑を散策したあとに、原宿や表参道でショッピングを楽しみたい場合は、御苑から原宿口方面に進んでいくと、明治神宮駅の方に出ることができます。

混みあう時間を避けたい場合は午前中に行くことをおすすめします。

代々木口~北池~御苑と散策する場合、JR代々木駅の西口から明治神宮の入口へ進みます。駅からは一本道で徒歩約5分ほどで到着。

明治神宮北池から御苑へ散策

明治神宮に着いたらすぐに右折して、北池に向かいました。

明治神宮 代々木口あたり。北池に進む道
代々木口から北池へ


この北池にすすむ道も木々が茂り、葉っぱの影が重なって森の空気に癒されます。木々の間から野鳥の声が聞こえてくるこの小道が清々しい。

北池は冬の季節なら、マガモの家族がいたり、そのカモを狙っているのか上空にはオオタカのような猛禽類を見かけるときもあります。

この日は野鳥をみることはできませんでしたが、亀がのんびりと日向ぼっこ。

北池の亀

北池を通過するとドーンと開けた広場。

真っ青な空に、広大なこの芝生の景色を見ているだけでも、体からストレスが抜けていくように感じます。ここではゆっくりと深呼吸をしながら、のんびりと歩いていきます。

広大な芝生

芝生から御苑へと続く道
芝生から御苑へと続く林道

このあと、芝生を抜けて御苑に向かう林道に入ります。

林道に入ってすばらくすると案内図がでてきたので、御苑までの道のりを確認しようと近づいたら、案内図の端に止まっていたカラスにめちゃくちゃ叱られました。
何でしょう?
近くに巣があったのかもしれません。

私が立ち去ったあと、カラスは案内図を確認しようと近づいてきた人たちを次々と順番に、威嚇していました。

威嚇するカラス
威嚇するカラス

さて、カラスの検問をぬけたあと、大鳥居が見えて、いよいよ御苑に近づいてきました。
御苑の入り口の向かいに「フォレストテラス表参道」というカフェや土産物屋などの施設が集まったエリアがあるので、そこでトイレに行っておきます。

トイレの設置数も多く、キレイなのでわりと安心して利用できます。
御苑は受付で500円を支払って入場。
これは「御苑維持協力金」と言って、御苑の設備や維持費となります。

森林浴とパワースポット清正井へ

御苑に入場すると各ポイントに道しるべがあり、御苑の中をぐるりと一周できるようになっています。道しるべ通りに回ってもよいですが、気の赴くまま進ん適当に回っても迷ってしまう問題はありません。

今回は最強のパワースポット、清正井(きよまさのいど)に向かいながらのんびりと森林浴をしてきました。

春真っ盛りの小径


南池を眺めながら右折して小道をすすんでいくと鮮やかな青い花が見えてきました。

5月といえば菖蒲が見頃。御苑には菖蒲田があり、花が咲き始めていました。
そして、さらに小道を進んでいくと、かすかにコーヒーがミックスされたような甘い花の香りがしてきました。

「なんだろう?」とあたりを見回すと、頭上に白い花が満開。何の花かわかりませんでしたが、この白い花から甘い香りがふんわりとひろがっていました。

また、藪には野イチゴの赤い実がかわいらしく出迎えていて、春真っ盛りの御苑でした。

甘い香りの白い花
甘い香りの白い花

そして、いよいよ清正井(きようまさのいど)に到着。

最強のパワースポットとして有名になり、井戸の画像をスマホの待ち受けにすると開運になるとテレビで話題になったときは、井戸の前に行列ができていたのですが、今回は比較的すいていたので、井戸の写真をしっかりと撮影してきました。

清正井とは、湧き水の井戸ですが、毎分約60リットルの水量があり、水温が四季を通して15度くらいと一定の温度を保っていて、加藤清正が自ら掘ったという言い伝えがあるそうです。

加藤清正は武将としての才能だけでなく、城づくりや治水、干拓の技術にも優れていて「築城の名人」と呼ばれていたそうです。

さて、清正井がパワースポットと呼ばれているのは、富士山と皇居をつなぐ「龍脈」と言われる経路に、この御苑の清正井があり、風水上、地中にはとても良い気が流れているそうです。

そして、その良い気が地上に溢れてくる場所が「龍穴」と言われており、清正井はまさにその「龍穴」になっているそうです。

清正の井戸

井戸の水は澄んでいてとてもキレイ。光に反射して井戸の水が青く輝いています。
毎日たくさんの人がスマホの待ち受けに写真を撮り、手を清めているのに、湧き水はどこまでも清らか。

そしてこれは、あくまでも私の自論なだけなんですが、パワースポットのような強力な力を持った場所にいくときは、心身ともに元気なときに行かないと、パワーを受け止めきれず、参ってしまうので、元気いっぱいのわんぱく気分の時に行ったほうがよさそうです。

明治神宮の近くでランチ

後日、代々木方面に用事があり、代々木駅周辺でランチをすることにしました。
代々木駅から出発して、明治神宮・御苑を散策するときに、通りかかっていつも気になっていたお店、グリーンスポットへ行ってみました。

老舗の洋食屋さんでランチプレート


代々木駅西口から徒歩で3分ほど、明治神宮の代々木口にむかう途中にあるので、散策後にここでランチを楽しむのもおすすめです。

グリーンスポット

こちらは京野菜をフレンチやイタリアン、和食を融合させた料理で、1974年にオープンした老舗のレストランでした。
店内は木目調で温かな雰囲気。座席もゆったりしているので、おちついて食事を楽しむことができます。

ランチメニューは5種類ほどありましたが、どれもスープ・サラダ・ライス付き。
本日のお肉料理や魚料理、どれもいろいろ迷ってしまいますが、今回はスペシャルプレートランチ(1200円)をいただきました。

ひとつのプレートにいろんなお惣菜が盛り合わせになっているのが楽しみです。

スープとサラダ

スペシャルランチプレート
スペシャルランチプレート

初めにスープとサラダがきました。野菜の優しい味わいで食欲増進されます。
スペシャルプレートはご飯と一緒に提供されました。
スズキのから揚げやチキンソテーが季節の野菜など色とりどりに盛り付けされています。

スズキのから揚げはカラッと揚がってサクサクの食感。
チキンソテーは甘じょっぱいソースがあえてあり、ご飯がすすみます。

薄くスライスされたフランスパンが刺さったマッシュポテトは、チーズの風味が口の中にひろがりました。

また、蒸野菜の下には黒ゴマのソースが敷いてあり、一つ一つのお惣菜に工夫がされているプレート。

メニューは季節ごとに、いろいろ変わり、その時期の食材を活かしたメニューが組み立てられるそうです。

次回はスペシャルプレートランチの内容がどんな盛り合わせになっているのか、再訪する楽しみが増えました。

断面が美しいサンドウィッチ

JR代々木駅から数分の小道を入ったところにかわいらしいカフェがあります。
サンドウィッチがおすすめのカフェ、FARO。

週末のカフェタイムに行こうとしたときは行列ができていたので、その時は来店を断念し、いつか行こうと思っていたお店。

今回タイミングよく空いている時間帯に利用することができました。

FARO 外観

FAROとはイタリア語で灯台という意味。
サンドウィッチメニューもイタリア語の名前が付いたサンドウィッチがいつくもありました。

店内はトルコブルーの壁に木製のテーブルやいすがマッチして爽やかでかわいい。

サンドウィッチのメニューはどの種類も断面が美しく、いろいろ迷います。

今回はチキンとレモンにお店おすすめのルッコラを使った具材に惹かれて、「シチリア」というサンドウィッチを選択。

ドリンクはアーモンドミルクラテを合わせて。

しばらくするとカッティングボードの上に美しいサンドウィッチが登場。

レモン風味のシチリア

一緒に小さなグラスでコールドプレスショットが付いてきました。
こちらは日替わりで数種類の野菜がブレンドされてるドリンク。

一口サイズだけど旨味が凝縮されておいしい。今回はパプリカの味が最後に効いてました。

アーモンドミルクラテとコールドプレスショット
小さなグラスが日替わりのコールドプレスショット

サンドウィッチはレモンの風味がチキンや野菜とよく合い、さっぱりと爽やかな味。

お店おすすめのルッコラは確かにクセが少なくて食べやすい。たっぷり入っているので野菜の美味しさも感じることができます。
そしてなんといってもパンがおいしい。
生地にしっかり水分があってパサつきが無く、穀物の素朴な香りも食欲をそそります。

かわいいだけでないサンドウィッチは全体的にバランスもよく、アーモンドミルクラテとの相性も良いので、美味しくいただきました。

シチリアサンドウィッチ
紙を留めているピンもおしゃれ

都会のオアシス・明治神宮の森についてまとめ

明治神宮ができる前は、もともとは荒れ地だったところを、当時の学者たちが後世に残る杜を作るため、全国から樹木を集めて、工夫や知識を駆使して植林をして、現在の姿になったといわれています。

現在、私たちが気軽に自然と触れ合えるこの森は、先人たちの知恵の結晶だと思うと感慨深いです。

また、他の公園では見られない、強力なパワースポット、清正井もあり、散策後は近くにおいしいレストランもあるので、大晦日や初詣以外にも、普段のちょっとした休暇に、大人の遠足として立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

南池の様子

明治神宮のアクセス

住所:東京都渋谷区代々木神園町1−1
交通:JR中央線・総武線・山手線 代々木駅下車、西口 徒歩約5分
   JR山手線 東京メトロ千代田線 原宿明治神宮前 徒歩約1分
   小田急線 参宮橋駅 徒歩約3分
御苑:御苑維持協力金(入場料) 500円

グリーンスポット

住所:東京都渋谷区代々木1-21-12 ヤマノ25ビル1F
交通:JR代々木駅西口より徒歩で約3分

◆FARO◆

住所:東京都渋谷区代々木1丁目37−4 長谷川ビル 1F
交通:JR代々木駅 北口より徒歩で約2分

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