香港へ旅行をした時に「本格的な飲茶を体験したい」と旅の目的を飲茶に絞り、滞在中に飲茶のお店にいくつか行ってみたことがありました。
どのお店も大盛況で、メニューを真剣に確認しながら様々な点心を注文し、「この店は蒸し物がよかった」「ここは焼き物がうまい」などと同行した旦那さんと話し合い、最終日に「一番おいしかった店」に再訪した思い出があります。
今年も夏休みの季節になりましたが、コロナの勢いはまだまだ衰えず、また感染者数が増えてきている状況・・・。
今年の休暇は旅行の代わりに東京都内で、旅行気分でホテルの飲茶コースを体験することに。
オーダービュッフェのや飲茶コースならコロナ対策になるのではないか?ということで、広東料理のお店で飲茶の食べ放題ランチを予約しました。
ホテルのレストランで非日常を体験
今回予約したお店はロイヤルパークホテル内にある広東料理の店「桂花苑」。
ロイヤルパークホテルは、地下鉄半蔵門線の水天宮駅4番出口から直結している便利な立地。
ホテルが舞台のミステリー小説が映画化され、その映画のロケ地として話題にもなったホテルです。
ホテルロビーからゴージャスな雰囲気で、足を踏み入れた途端に日常から離れた空間で気分は上がります。
周辺には、空港リムジンバスが発着する東京シティエアターミナルが隣接。
成田空港へは10~15分おきに、羽田空港へは20~30分おきにバスが出て空港へのアクセスも便利です。
またホテルから徒歩でも2,3分ほどの近くにで「水天宮」があります。
水天宮は安産のご利益で有名ですが、家内安全や交通安全、水難除け、開運厄除けのご利益もあると言われています。
ホテルからは人形町も近いので、甘酒横丁で人形焼きやお漬物など下町情緒たっぷりな通りの散策を満喫できる立地。
ホテルで飲茶の食べ放題ランチをしたあとに、水天宮を参拝や甘酒横丁散策とコースを作れば、立派な観光ルートが出来上がります。
桂花苑のオーダービュッフェ飲茶コース
「桂花苑」では月曜・火曜限定のオーダービュッフェ飲茶コースの設定があり、今回はこちらのコースを利用することにしました。
場所はホテルの地下1階なので、エントランス中央にあるゴージャスな階段を降りると、優雅なレストラン入り口が見えてきました。
円卓に着くと、ランチメニューが配布されて、オーダービュッフェに含まれるセットの盛り合わせと、30種類の中から選べる食べ放題メニューが記載されていました。
まずは、ジャスミン茶をいただきながら、セットメニューの前菜盛り合わせと北京ダックをいただきます。
前菜はキラキラとキレイでどれも手間暇かかった美しい料理たち。
北京ダックも一口サイズですが、パリッと香ばしい皮をタレや野菜と一緒に薄餅に挟んでいただきました。
前菜を食べ終わった頃、セットメニューの蒸し点心5種盛り合わせが登場。
エビシュウマイやカニシュウマイ、豚と野菜餃子など点心でも人気で定番のものが、ほかほかのセイロのなかで鎮座しています。
どれもおいしいのですが、このセットメニューだけでけっこうお腹が満たされます。しかしオーダービュッフェはこれからが本番。
しっかりとお腹を空かせてからいかないと、30品目のなかから選択できるオーダービュッフェが食べたくても満腹という心残りができてしまうので、食べる前から準備が必要です。
点心と飲茶の違いはなに?
日本でも人気の飲茶。家族や親せきなど大勢で集まったときに、みんなで円卓を囲みながらセイロに入った料理を食べていく、楽しくて平和な風景が思い浮かぶお馴染みの中華料理。
点心と飲茶ってどう違うのか改めて考えてみると違いがわからなかったので調べてみました。
●点心・・・点心は中国で「軽食・間食」という意味。
一口で食べられる軽食のことなので、ケーキやクッキーなどの甘いものも含むそうです。
また、大皿料理も小皿に取り分けてちょこっとづつ食べられるようになっていれば点心となり、正式な食事時間からずれた時間帯に空腹を満たす間食であれば点心と呼ばれます。
●飲茶・・・軽食スタイルのことを飲茶と言います。
つまり、お茶を飲みながら点心を食べるスタイルを飲茶と言います。
一般的に、飲茶の時間帯は中国では朝~15時頃まで。夕食に提供されることはほとんどありません。
お店では、まずお茶を選ぶところから始まります。たいていウーロン茶、プーアル茶、ジャスミン茶を飲みながら点心を頂くことが多いようです。
30種類の点心はクオリティーが高い!
セットメニューを完食したのち、いよいよランチ食べ放題メニューに入ります。
こちらのお店では1つ注意点があり、1種類オーダーすると人数分小分けされて提供されます。
例えば、二人で来店し「エビ蒸し餃子」を注文した場合、二人分のエビ蒸し餃子が提供されるので、1個だけの注文ができません。
点心が一つ一つ丁寧に作られて、その分手間暇がかかっているから1個だけ調理が難しいのかもしれません。
ただし、杏仁豆腐やゼリーなど、デザートのみ1個から注文できるスタイルでした。
まずは、イカの湯引きと野菜の五目炒め、エビときのこのチリソースをオーダー。
イカは添えられた醤油ベースのソースをかけていただきます。シンプルなのに生臭さがなく、さっぱりとおいしい。まさに食べ放題のスタートにぴったり。
野菜の五目炒めやエビのチリソースも定番の中華料理ですが、野菜やエビの下ごしらえがとても丁寧できちんと処理されているので、美味しさが際立ちます。
下は左から枝広きのこのチリソース、牛ハチノスのトウチ蒸し
中でも印象に残ったのは「牛ハチノスのトウチ蒸し」。普段はあまり食べなれていないので、食べ放題のときに試してみようとオーダーしたのですが、こちらがとろとろに煮込まれたビーフシチューのようなおいしさ。
また、かなり好みだったのは、春巻きや揚げワンタンなど揚げ物系。カリっとした香ばしさがたまらず、中の具はしっとり風味豊かでさすがプロの技が光っていました。
桂花苑の点心は揚げ物がおいしくて、鶏唐揚げのユーリンチーソースも歯ごたえがよく、旦那さんはお代わりのオーダーをしていました。
続いてどんどんオーダーします。揚げ物系のオーダーの後はショーロンポー、野菜入り焼きそば、チャーハンと頼んでいきました。
そして、メニュー表を見ながら気になっていた「蒸カステラ」もついでにオーダー。
ショーロンポーは肉汁たっぷりで良いのですが、刻みショウガが付いていなかったのが残念!
ショウガ醤油で頂けたらもっとうま味が引き立ったと思うのですが・・・
料理は程よいテンポで出てくるので次々と平らげていきました。
焼きそばは、麺の硬さがちょうどよく、お腹がいっぱいのはずなのに、するすると入ります。
蒸カステラは一口サイズのかわいいカステラで、ふんわりと優しい味。
この蒸カステラ、もしも仕事中に小腹が減る時間帯に配られたら、ほっこりと和んで思わず笑みがこぼれそう。
パラパラのチャーハンもおいしく、しっかりいただいたので、デザートは無理かなと思いつつ、でも中華のラストには何かさっぱりした甘みがほしくなり、デザートは1つからオーダーできるので、私は杏仁豆腐、旦那さんはライチゼリーで締めました。
杏仁豆腐はさっぱり、スッキリした甘さでさわやかなデザートで満足しました。
桂花苑のオーダービュッフェランチは、食べ放題特有の騒がしさがなく、落ち着いて最後までゆっくりと頂くことができました。
スタッフの方の対応も感じよく、料理の運ばれてくるタイミングもちょうどよかったのでストレスなくごちそうを頂くことができました。
優雅な空間で次々とおいしくてキレイな点心が出てくる空間は、ハレの日のごちそうにぴったりでした。
あとは家で体重計に乗るときの恐怖が待っているのですが・・・
★★今回利用したランチプラン★★
【月・火限定 個室確約】
北京ダックや小籠包など30種のオーデービュッフェランチプラン
大人1名につき 6000円(税・サービス料込み)
◆桂花苑
住所:〒103-8520 東京都中央区日本橋蛎殻町2丁目1-1(ロイヤルパークホテル地下1F)
交通:東京メトロ半蔵門線 「水天宮前」駅 4番出口直結
営業時間:
【平日】
ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:30~21:30
【土・日・祝日】
ランチ 11:30~15:00
ディナー 17:30~21:30
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