仙石原すすき草原

東京からちょっと電車に乗って遠足気分で行けるところというと真っ先に思いつくのは箱根。

温泉や箱根登山鉄道、遊覧船にホカホカの温泉饅頭・・・。

楽しそうなワードがいくつも出てくる観光地。

今回は以前からずっと気になっていた箱根のガラスの森美術館をメインにロマンスカーで箱根へ行ってみました。
玄関口になる箱根湯本駅からはバスで周遊。

バスの車窓から見えた仙石原のススキの景色に圧倒されて、途中下車して仙石原にも観光。

日帰りの短い滞在でしたが、美味しいランチ、幻想的で美しいガラスの美術館、果てしなく広がるススキの草原など、盛りだくさんな箱根旅を体験できました。

箱根ガラスの森美術館のススキ
箱根ガラスの森美術館のススキ

お得な周遊きっぷを使って箱根へ

箱根までは、小田急線のロマンスカーを利用する方も多いのではないでしょうか。

普通に新宿から箱根湯本駅の乗車券を購入しても良いのですが、小田急線の乗車券と箱根エリアの乗り物がセットになった箱根周遊きっぷも出ています。

小田急線の切符売り場の係りの方と相談しながら周遊きっぷ2日券を使ってみました。

お得な切符

小田急のお得きっぷ箱根フリーパス券とは

今回窓口で案内があった箱根フリーパス券。

小田急線の乗車券往復(出発エリア~小田原駅)と箱根エリアの8つの乗り物が乗降り自由のお得な切符。

小田急線の乗車券は1回きりですが、以下8つの乗り物は乗降り自由のフリーパス。

●●乗降り自由の8つの乗り物●●

1.箱根登山線
2.箱根登山バス(指定区間)
3.箱根登山ケーブルカー
4.箱根ロープウェイ
5.箱根海賊船
6.小田急ハイウェイバス(指定区間)
7.東海バス(指定区間)
8.観光施設めぐりバス(箱根登山バス)

※ロマンスカーの特急券はついていないので、別途購入。

※小田急線区間の乗車は往復1回限りの利用。

電車

【料金】

2日間有効
新宿・代々木上原から:大人 6,100円/子供 1,100円
町田から :大人5,820円/子供 1,100円

3日間有効 
新宿・代々木上原から:大人6,500円 /子供 1,350円
町田から 大人:6,220円/子供 1,350円

日帰りでも2日間有効券になりますが、いろんな乗り物に乗車予定なら利用価値あり。
バスの乗降りでも、1区間の料金がけっこう高めなのでフリーパス券は使い勝手がよさそう。

新宿駅の小田急窓口で箱根フリーパスと往路のロマンスカー乗車券(1200円)を購入。

復路は帰りの時刻が決まったら、箱根湯本の窓口でロマンスカーを予約することにしました。

ガラスの森美術館の庭園

箱根湯本の商店街で海鮮丼ランチ

新宿でゆったりとロマンスカーに乗車して箱根湯本へ。
途中、車窓から富士山が見えたので旅行気分が上がります。

新宿を10:00に出発し箱根湯本に11:27に到着。約90分の電車の旅。
箱根湯本に到着すると駅を降りてすぐにお土産物屋が並ぶ、風情ある商店街。

いつ来ても箱根湯本の旅情あふれる町並みはぶらぶら散歩が楽しい。

まずはどこか気になるお店でランチをとることにしました。

商店街の奥にあるセルフサービスの海鮮丼

いつも人気の観光地、箱根湯本は今回も観光客で大賑わい。
外国人観光客の姿も多く見られました。

気になるお店はどこも行列ができていて、すぐに入れそうな店舗を探して歩いて行くうちに、どんどんと商店街の奥へ奥へと進んで行きました。

すると出てきたのは海鮮丼のお店。

海鮮丼の店

箱根海鮮丼 匠海。
チケットをを券売機で購入し、番号が呼ばれたら料理を受け取りに行くセルフサービスのスタイルの海鮮丼専門店。

店内は、まだほとんど利用客がいなかったので、こちらでランチ決定。

券売機で好みの海鮮丼のチケットを購入し、好きなテーブル席に座りながら番号が呼ばれるのを待っていました。

具がしっかり新鮮な海鮮丼

セルフサービスだし、期待はしていなかったのですが、出てきた海鮮丼を見てうれしい驚き。
どんぶりは小ぶりなものの、具は肉厚でしっかり。
ホタテの貝柱も大きいサイズのものが丸ごと。
新鮮で甘みのある刺身で満足の行く海鮮丼でした。

ガラスの庭園が幻想的・箱根ガラスの森美術館

ランチの後は箱根湯本駅に戻り、駅前のバス停から箱根ガラスの森美術館へ。
バスの所要時間は約25分ほど。
箱根登山バスで箱根湯本駅→箱根ガラスの森で下車。片道840円。
目的地までのバス料金は、意外と高めだったのでバスであちこち巡るだけでもフリーパス切符で元はとれそう。

バスを降りて美術館の敷地に入るとすぐにガラスの不思議ワールドに突入しました。

箱根ガラスの森美術館入場料や営業時間

敷地に入ってすぐに目に飛び込んできたのはガラスの雫を付けた木々。
キラキラと太陽の光に反射して輝いています。

そして切符売り場に進もうと館内に足を向けるとイタリアのローマにありそうな真実の口みたいな装飾が設置されています。

アルコール消毒はライオンの口
アルコール消毒のためのライオンの口

なんとこれ、手をライオンの口に近づけるとアルコールスプレーが出てくる仕掛け。

コロナが始まってから設置したのでしょうか。

美術館の世界観を壊さないアルコール消毒でした。

手のアルコール消毒の後は切符売り場へ。料金や営業時間は以下の通り。


【入場料】

大人:¥1,800 / 中高生:¥1,300 / 小中生:¥600 / 65歳以上:¥1,700

※団体者や障害者については割引あり
【営業時間】
10:00~17:30(入場は17:00まで)


入場料を購入した後は精巧なガラスが散りばめられた庭園を散策。

きらきら光る水しぶきを演出したようなガラスの回廊。
思わず渡りたくなるデザイン。

キラキラ輝くガラスの回廊
ガラスの回廊
ガラスの回廊をくぐる

きらきら光るガラスの雫からのぞく景色はまたかわいらしい。
おとぎの国にありそうなガラスの回廊を渡るとローズガーデンが見えてきました。

ガラスでできた雫

ローズガーデンやクリスマスツリーなど全てガラスの庭園

ローズガーデンエリアは、いろんな種類のバラが咲いているなと思って近づいてみると、全てガラス!

葉や小さなつぼみまで大小さまざまなバラがガラスでできています。

ローズガーデン

園内はいたる所にガラスの装飾ができているので、まるで童話の世界に入り込んだみたい。

花びらも葉も全てガラス
花びらも葉も全てガラス

池にはガラスの雫を惑わせたクリスマスツリーが陽の光を反射してキラキラ・・・

ガラスの木々の下には本物の鴨がゆったりと泳いでいます。

あちこちにガラス細工があるので、昼寝している鴨もガラスと見分けがつかなくなるほど。

幻想的な風景に圧巻。

ガラスが陽射しに反射して幻想的
ガラスのモミの木
池にはマガモ

大きなクリスマスツリーをよーく見てみるとガラスの雫の間にちいさなフクロウ細工が鎮座しています。

ガラスの木に留まるフクロウのオブジェ

この小さなフクロウはツリーの枝にいくつか潜んでいて、可愛らしく来場者の目を楽しませていました。

クリスタルのモミの木

広い庭園には沢へとつながる通路やガラスの野外展示あり

ススキとガラス

ガラスの細工は花壇やススキの植木にまで付いていて、芸が細かい。

また、クリスマスツリーやガラスの回廊がある庭園から下へ下へと下っていける通路があり、それを下っていくとサヤサヤと水の音。

沢へと続く通路

下の方に沢が流れているのが見えました。

下の方へ下っていくとエレガントな鐘がでてきたり、ガラスでできた展示物もみえてきます。

ガラスでできたニョロニョロは「ヴェジタツィオーネ95」という作品でした。

ガラスの野外展示物

また、野外展示品は館内入口へ入ってすぐのところにもインパクトのある姿で展示。

ガラスで細かいニョロニョロとした木々のような展示物。

パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリアという作品。
ヴェネチアのムラーノガラス美術館にも展示があるそうです。
※箱根ガラスの森美術館ホームページ参照。

パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリアという作品。

室内には現代ガラスとヴェネチアン・グラス美術館

幻想的な庭園を散策した後は室内展示を見学。

室内には現代ガラス美術館とヴェネチアン・グラス美術館と2つのパートに分かれて展示がされていました。

そうそう、室内の入口付近にも真実の口の様なアルコール消毒が設置。

思わず目に留まります。

真実の口デザインのアルコール消毒

現代ガラス美術館は入場してすぐに現代アート美術館の様な雰囲気のなか、ガラスの展示物が静かに並んでいます。

現代ガラス美術館

奥にはオレンジ系のガラスの装飾品が陳列。

オレンジ系のクリスタルアート作品


その先には青系のガラスでまとめた作品が並びます。

ブルー系のクリスタルアート作品

美術館の中は撮影について確認するとフラッシュを使用しなければ写真撮影はOKとのこと。
これは館内の現代ガラス、ヴェネチアン・ガラス美術館共に同様でした。

展示品の先にはお土産コーナー。

看板までガラスでできていておしゃれ。

お店の看板もガラスでかわいい

クリスマスの飾りはガラスの装飾品にぴったり。
温かみのあるヨーロッパらしいクリスマスの雰囲気を演出できています。

クリスマスツリー

ヴェネチアン・グラス美術館のほうは荘厳なつくり。

イタリアのヴェネチアで作成された繊細で精巧なガラスの食器や装飾品が華やかに陳列されていました。

ヴェネチアン・グラス美術館
宮殿の中にいるような雰囲気
奥へ進むと貴重な展示品が並ぶ

1世紀頃の歴史あるガラスの壺などほか、様々なクラシカルで貴重なガラス製品が陳列。

中でも気になったのはコレ↓

猛禽類の足のクリスタルグラス

グラスの足の部分が猛禽類の足!
とっても精巧にできていて、本物にガラスのカップを付けたかのように見えます。

当時のイタリアのガラス職人たちの高度な技術に驚かされました。

終わりかけのススキも風情がある仙石原

箱根ガラスの森美術館を出た後、本当は箱根ロープウェイに乗るつもりでバスで移動していたら、バスの中でロープウェイについて検索しているとなんと強風で運航中止。

さて、どうしたものかとバスの車窓を眺めていると・・・

一面のススキの草原。

仙石原

そうだ、この辺は仙石原。広大なススキの原っぱで有名なスポット。

ススキの見頃の時期は過ぎていたけれど、終わりかけのススキの草原も幻想的。

箱根ロープウェイの代わりに、急遽仙石原で途中下車。

ススキの草原へと向かいます。

陽が落ちかけたススキの草原も味わい深い

車窓から見えた原っぱの迫力に惹かれながらたどり着いた仙石原。

ススキの原っぱの中に一直線に続く長い長い道をあるいてみました。

ススキの原っぱ

この草原にもやや強めな風が吹いていきます。

まわりに障害物がないのでサーっとススキに風が当たる音だけが通り過ぎていきました。

まっすぐ伸びる一本道には観光客がわりとたくさん歩いているけれど広大な原っぱのせいか賑やかな音はあまり感じることはなく、意外と静か。

どこまでも続く一本道
どこまでも続く一本道
ススキの草原

歩みを進めていくうちに次第に人の数が減っていき、とうとう突き当りのところに到着した頃には観光客の人数もだいぶ減っていました。

そしてゆっくりと夕方に向かって陽が傾きかけた時間帯。

ススキの原っぱがじわじわと夕暮れ色に変わりかけています。

この昼と夜の間の時間帯もススキの原っぱが晩秋らしくて絵になる風景でした。

夕陽に映えるススキ

箱根観光の感想

仙石原を後にして、バスで箱根湯本駅へ向かいました。

夕方になり、風がさらに強くなり、昼間は比較的暖かだった気候がぐぐっと冷えてきます。

冬に近い秋らしく、陽が落ちてきたなと思ったら、バスの中ですっかり外の景色は暗くなっていました。

戦国はr尚ススキ草原

帰りはロマンスカー特急券を購入し、新宿へ。
ロマンスカーに乗る前に駅前で温泉饅頭をササっと購入。

日帰り観光でも大満喫の箱根。
見どころたくさんな場所で、バスで回っても意外と点在する観光スポットは予想より距離があるのでやはり1泊は時間が必要かも。

今度は宿を予約して、じっくり観光&温泉につかりながら箱根のお得な切符をフル活用しなくては・・と次の箱根旅を帰りの電車の中であれこれ考えてみました。

そんな風に次の箱根旅がすぐに実行できそうなところも箱根の魅力の1つかもしれません。

※こちらの記録は2023年11月の情報です。

箱根の椿

紹介した場所

朝獲れ鮮魚 箱根海鮮丼 匠海

住所: 神奈川県足柄下郡箱根町湯本729−7 1F
交通:箱根湯本駅より徒歩約6分

箱根ガラスの森美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940−48
交通:箱根湯本駅から箱根登山バスで25分

仙石原ススキ草原

住所:〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原

交通:箱根湯本駅から箱根登山バスで約30分

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