2023年の秋は例年よりずっと温かく、11月に入ってもコートの出番がなく過ごしているので、公園では季節外れの桜の開花を発見するほど。

穏やかで良く晴れた秋の気候はお散歩にぴったり。
今回は向島百花園で秋のお花見と周辺のお店でおやつをお土産にしたり、まったり寛げるカフェで休憩するプランで下町散策に出かけました。

向島百花園の雛菊

秋のお花見は向島百花園に行ってみよう

向島百花園の入口

向島百花園は国指定名勝・史跡の公園。

江戸時代には梅の花見で町人たちがお花見を楽しんでいた百花園でもあり、しばしば江戸時代を舞台とした小説にも登場しています。

入園料は一般150円。65歳以上は70円。

入口の受付で入園料を支払い、早速園内へ。

秋の気配感じる草木と季節外れの桜の開花

すぐに見つけたのはザクロの実。
しっかり熟して、少し割れた状態で木からぶら下がっていました。

ザクロの実

秋らしくない暖かな陽気・・・と思っていたら早くも完熟したザクロの実を見つけて小さな秋をみつけました。

しかし、そのあと池の方へ進んでいくと白い可憐な花を発見。
おや・・・?
これは桜の花??

桜の花

桜らしき花の下には秋らしいススキ。背景には紅葉になりつつあるモミジの葉。
いろんな季節が混じったような不思議な景色を作り出していました。

桜とススキのミックスされた風景

緑の萩のトンネルとかわいいカモのコンビに癒される

向島百花園で気になっていたのは萩のトンネル。

見頃の時期は9月頃なので、開花の時期は外したけれど、少しでも花のトンネルが残っていたらラッキーなんだけどな。

さて、11月の萩のトンネルは・・・。

萩のトンネル

入口に少しピンクの花が残っています。

萩のアーチは緑の葉で覆われていたので、それはそれでかわいらしいトンネル。

また、近くの池の周りにはかわしらしい可憐な花の群れができていました。

キク科の花と思われる花の群れ

池には2羽のカルガモがのんびりと泳いでいます。

このカルガモたち、本当に仲が良くてつかず離れずいつも一緒。

池の中を2羽同時に行ったり来たりしていたかと思うと、2羽揃って丘にあがって地面をついばんだり・・・。そして2羽揃って私の足元まで近づいてくれました。

仲良しのカルガモ
仲良しのカルガモ
常に2羽揃って行動するカルガモ

カルガモたちを観察したあとは、ゆっくりと竹林の方へ。

青々とした葉を茂り、まっすぐに空高く伸びた竹。

近くには園内のガイドさんと一緒に回っているグループの方たちがいらっしゃいました。
ガイドさんが竹林の説明をしている声が聞こえてきます。
どうやら秋の竹は一番葉が良く茂って、きれいに見える時期になる様です。

竹林

そのあと通りかかったススキの道。
これは完全に秋らしい風景。

もう少し日が傾いて夕日を浴びたらススキの道は趣のある景色になりそうです。

ススキの小道

ヨモギが香る草餅がおすすめ老舗和菓子店

秋のお花見を満喫したあとは、お団子を求めて園内を後にしました。
向島百花園の周りにはいくつか魅力的な和菓子屋さんが点在します。

今回は向島百花園からも徒歩圏内の和菓子の老舗、志”満ん草餅(じまんくさもち)。
お店のしおりを参照すると、創業明治2年に隅田川を渡るお客様に草餅を提供する茶店として始まったそうです。

志”満ん草餅


現在も人気の様子がうかがえて、お店の前には「入口」、「出口」と表示されたポールが立てられ、時間によっては混雑する様子。

お店自慢の草餅は、あん入りとあん無しの2種類。
あん無しは、お好みできな粉と白みつをかけていただくそうです。

今回はあん入りの草餅と、焼き目が食欲をそそる焼きだんごを購入。

草餅

お団子を実際にいただいたのは散歩を終えて自宅に戻ってから。

あんいりの草餅は、一口かじるとモッチリやわらかな食感と共にフワ~ッと広がるヨモギの香りがたまらない。
サラッと溶けるこしあんがフカフカやわらかなお団子にとても合います。

焼きだんごは甘じょっぱいお醤油風味のタレがたっぷり絡めてあり、やはり食感はふか~っと柔らかい。串から団子が離れるときに程よく伸びていく感じがまた良い。

草餅(あんいり)と焼きだんご

草餅はヨモギの香りがさわやかで、焼きだんごは食欲そそるタレの風味の良さで、何個でもいけてしまいそう。

次回は草餅のあん無しタイプも試してみたい。
おいしい記憶がしっかりと刻まれてまたすぐに再訪したい。地元の方に親しまれているお店の人気の秘密がわかりました。

やわらかな食感とヨモギの香るお団子

古民家カフェであんみつ玉に癒される

向島百花園から徒歩で10分ほど、鳩の町商店街のノスタルジー感じる街並みの中にある古民家カフェこぐまへ。

かつて薬局だった古民家をリノベーションされている建築物なのでどこか懐かしく、味わい深いおちついた雰囲気。

古民家カフェこぐま


店内には小学校で利用されていた物を再利用した様なテーブルとイス。
かつて薬棚だったところに品の良い小物が飾られて明るさを抑えた照明とよく合います。

店内の様子


カフェのメニューはコーヒーなどのドリンク以外にも、ご飯物やケーキなどいろいろ。

スイーツメニューにはシフォンケーキやチーズケーキなど魅力的なラインナップ。
その中で気になったのは「あんみつ玉」。

フルーツやあんこが寒天に固められて、キラキラ輝く他では見かけない和スイーツ。

お店のホームページには、すみだブランドを認証したスイーツと紹介されていました。

あんみつ玉と水出しコーヒー


今回訪れた日はポカポカと暖かい陽気だったので、さっぱりしたスイーツがおいしそう。
水出しコーヒーと一緒に頂きました。

いただく直前に自家製黒みつをかけて。
素朴で上品な甘さのあんみつはつるりとのど越しもよく、ホッとおちつくスイーツ。

店内の淡い光の照明にキラキラ反射するあんみつ玉は古民家カフェの雰囲気にぴったりの和スイーツでした。

向島百花園と下町散策のまとめ

例年よりも暖かく、紅葉にもまだ早い時期だったので、向島百花園はどんな状況か入園するまで予想が出来なかったのですが、実際に歩いて見ると秋の気配がありました。

向島百花園の入口付近

また、予想よりも来場者が多かったのですが、園内の雰囲気はのんびりとして、ゆっくりを秋の自然を満喫することができました。

向島百花園を中心にぶらぶら散歩したあとに、カフェで心和むお茶の時間を過ごしてみたら、充実した下町散歩が満喫できたようです。

2羽のカルガモ


紹介した場所

向島百花園

向島百花園
住所:〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目18−3
交通:東武スカイツリーライン 東向島駅より徒歩約8分。
   京成電鉄押上線 形成曳舟駅より徒歩13分

じまん草餅

志゙満ん草餅(じまんくさもち)
住所:〒131-0034 東京都墨田区堤通1丁目5−9
交通:東武スカイツリーライン 曳舟駅より徒歩約12分

古民家カフェこぐま

古民家カフェこぐま
住所:〒131-0032 東京都墨田区東向島1丁目23−14
交通:東武スカイツリーライン 曳舟駅より徒歩約8分

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