谷根千エリアは個性的で魅力あふれるお店が多く、散歩するのに楽しい町。
戦後奇跡的に焼け残った細い路地には、店主のセンスが光る気になるお店が連なり、あえて迷子になりながら、新しいお店を発見できる散歩好きにはたまらないエリア。
よくテレビでも取り上げられるスポットなので、週末となるとご家族や友人グループなどで賑わっているスポット。
ちょうどつつじ祭りの時期に訪れた時は、いつもより町はさらに賑わいを見せて活気がある様子でした。そのなかでも今回どうしても訪れたかったカフェとスイーツのお店があったので、谷根千のおやつを巡る散歩に焦点をあてて歩いてみました。
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藤の花に覆われた絶品スイーツ店
「今の時期、藤の花が見頃なので行ってみたらどうでしょう?」
これは先日、谷根千エリア在住のMさんとケーキショップのル・クシネの話をしていた会話のひとコマ。
千駄木駅から徒歩で数分のところにあるル・クシネは、お店が全体的に植物の蔓で絡まったケーキショップ。この蔓はツタだと思っていたら、藤の花であることを教えてもらい、4月の半ばになるとその藤が花を咲かせて良い雰囲気になっているとのこと。
そして藤の花も素敵ですが、こちらのお店はケーキが秀逸。
食べ歩き用の焼きたてシュークリームは、焼きあがる時間になると、あっという間に列ができています。
ふつうならシュークリームは飲み物と一緒にカフェのテーブル席でおちついて食べたいものですが、こちらの焼きたてシュークリームはその辺で急いでかぶりついてでも食べたい一品。
しかし、今回はシュークリーム以外のケーキも試してみたくて、ショーウインドウに並んでいるテイクアウト用のケーキの中から選んでいこうとお店に向かいました。
訪れた時間には、お店のまわりには焼きたてシュークリームを味わっている人たちが藤棚の下や近くの路地にいて、なんとも長閑でたのしそう。
おいしいスイーツはなんだか気持ちをほぐす効果がありますね。
ケーキを購入するときは若干並んではいたのですが、その間にどれにしようか真剣にショーウインドウを眺めます。
苺のサクサクパイや色とりどりのエクレアなどどれもかわいくてキラキラしたケーキが美しい。店員さんはみな三角巾と割烹着の姿でてきぱきとお店の中をさばいていました。
いよいよ自分の順番が回ってきたので、どれを購入するか決めて、今回選択したのはモンブランとエクレア。
どちらのケーキも他のお店よりも少し大きめに感じるサイズ。
散策後、自宅で夕食後に夫と一緒に頂いたのですが、これがもうすばらしい。
モンブランは生クリームが甘さを抑えて、ミルクの風味がしっかり感じる状態でした。
中のサクサクメレンゲの生地も良いアクセント。
他のお店のモンブランでは栗のあんと生クリームがどちらも甘くて、途中で飽きてしまうパターンもあるのですが、こちらのお店のモンブランは甘さをしっかり計算されているのか飽きることなく完食できました。
エクレアは中のクリームも少しビターなチョコクリーム。
こちらも甘さとチョコレートの風味やコクが丁度良く、夫は「コンビニにこのエクレアが並んでいたら毎日購入していたかもしれない」とつぶやいていました。
ショーウインドウから見えたケーキは他にもいろんな種類のものがあったので、また今度他のケーキはどんな味か試してみたくなりました。
抹茶ラテとアートなカフェ
前回、谷根千エリアを散策した時からとても気になったカフェ。
谷中霊園の入口近くにある谷中茶寮 汲(くむ)。
お店の外観は個性的でハイセンスな装飾が、どこかホテルのラウンジにありそうな雰囲気。
お店前の看板にはアイス抹茶ラテの案内。その写真がこれまたおいしそう。
すっかり抹茶ラテが飲みたくなって店内に入りました。
店内は和の小物が品よく展示されています。
こちらのお店はアートギャラリー兼喫茶店で、スタッフのかたに喫茶利用か確認されたあと、案内された座席がこれまたステキでした。
座席は2名用の畳敷きの小上がりで、背後には茶室のような小さな和室スペースになっていて、着物がいくつか展示されていました。
このつくりは私が案内された座席のみで、他の座席はカウンター形式。1Fの喫茶スペースは6~7名ほど座ったら満席になりそうな小さな空間でした。
2Fにもお部屋がある様子で、数名のグループ客が2Fのフロアに案内されていました。
ちなみにお手洗いも2Fになります。
メニューを広げるとドリンクが中心で、デザートもサッとつまめる焼き菓子やケーキ中心で、ランチなどの食事系のものはありません。
今回は気になっていたアイス抹茶ラテとお茶うけに抹茶テリーヌをオーダーしました。
しばらくすると運ばれてきたのは鮮やかな緑が美しいアイス抹茶ラテと深い緑の抹茶が濃厚そうな抹茶テリーヌが目の前に置かれました。
抹茶の香りや風味が濃くてまろやかな冷たいミルクがとてもおいしい。
この日は午後からの気候が、少し歩くとじわっと暑くなる日だったので冷たくてやさしい甘さの抹茶ラテがぴったりでした。
濃い緑の抹茶テリーヌは、しっかりと濃い抹茶がなめらかな食感の生地にぴったり。
あっという間に完食してしてしまいそうな大きさなので、ゆっくりゆっくり大事に味わっていきました。
谷根千おやつめぐりは正解でした
藤の花満開のケーキ屋さんル・クシネはお店に絡まる藤棚に興味を惹かれますが、ケーキはどれを食べても繊細で絶品な味わい。
谷中霊園近くのカフェ谷中茶寮汲は、和モダンな店内で美しい小物や展示物をみながらまったりと寛げる空間。
どちらも他のお店ではなかなか見かけない、個性的でハイセンスなお店でした。
どちらのお店もおすすめですが、営業日が限られているので確認が必要です。
ル・クシネは金曜~日曜の営業、谷中茶寮汲は木曜から日曜営業の様子。
散策する前に営業しているかお店に確認したほうが安全と思われます。
他にも細い路地や気になる横道があれば入ってみると良いでしょう。
谷根千エリアなら他にも個性あふれるステキなお店を発見できるかと思います。
紹介した場所
◆ル・クシネ
住所:〒113-0031 東京都文京区根津2丁目34−24
交通:東京メトロ千駄木駅より徒歩約5分
◆谷中茶室 汲(くむ)
住所:〒110-0001 東京都台東区谷中6丁目4−5
交通:東京メトロ千代田線 千駄木駅から徒歩約8分
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前回の谷根千散策の記録はコチラ↓↓