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イタリアのエミリア・ロマーニャ州とは
イタリアのエミリア・ロマーニャ州をご存じでしょうか?
イタリアの真ん中あたりの地域で、ボロネーゼスパゲッティーで有名なボローニャや、生ハムの産地パルマなど、おいしい郷土料理が集まった地域で、グルメ大国イタリア国内の中でも「グルメ街道」と呼ばれている地域です。
そんなエミリア・ロマーニャ州の郷土料理を、東京で味わうことができるんです。
エミリア・ロマーニャ州にこだわった神楽坂のイタリアン、「イル・ボッリート」。
本格的な料理と、気さくで肩肘をはらない雰囲気は、まさにイタリアそのもの!
イタリアの中でも美食の町が集まったエミリア・ロマーニャ州の料理を中心としたお店ですから、食べる前から期待が膨らみます。
神楽坂ディナーで「グルメ街道」のイタリアンとは、一体どんな料理だったでしょうか?!
神楽坂に本格的なイタリア郷土料理店
東京メトロの飯田橋駅B3出口から、徒歩約4分ほど、小栗通りの路地に佇むお店は、まさに隠れ家イタリアン。
こちらのお店はランチタイムは無いのですが、土・日は15:00から営業しているので、混みあう時間をはずして、15:00に入店。
いろんな料理をおちついた雰囲気で味わおうと、早めのディナーでいただくことにしました。
店員さんから、料理はエミリア・ロマーニャ州の郷土料理に特化していると紹介があり、お酒やソフトドリンクまで、その土地のものにこだわって仕入れているそうです。
イタリア・ボローニャの郷土料理とは?
お店の方とエミリア・ロマーニャ州の料理についていろいろ教えていただいていた時に、私が以前、ボローニャで郷土料理の「ニョコ・フリット」を初めて食べたときのおいしさに感動しした旨を話すと、「生ハムの盛り合わせ」がニョコフリットのセットになっているとのこと!
まさか日本で味わるとは!!
「生ハムの盛り合わせ」をはじめ、以下メニューをオーダーしました。
さて、神楽坂のニョコ・フリットはどんなものでしょうか。
◆オーダーしたメニュー◆
・アグロ・ドルチェ(玉ねぎの甘酢漬け)
・生ハムの盛り合わせ(ニョコ・フリット)
・国産仔牛モモ肉のボローニャ風カツレツ
・肉の3種類盛り合せ
・タリアテッレ粗びき牛肉ボロネーゼ
まずは前菜のアグロ・ドルチェと一緒に地元のお酒ランブルスコ(微炭酸の赤ワイン)をいただきます。
アグロ・ドルチェは2種類の味付けがしてあります。 白い小玉ねぎはさっぱりと、赤い甘酢漬けはバルサミコ酢を使っているようなコクと甘みがありました。
そして、お待ちかねの生ハム盛り合わせ。本来は白い揚げパンは2個セットですが、特別に4個添えていただきました!!
ニョコ・フリットは白い揚げパンに生ハムとチーズもしくはバターをくるりと巻いて食べる料理です。
揚げパンの中が空洞になっているので、意外と軽く食べられておつまみにぴったり。
ソースなどの味付けがない分、本当に食材のうまさが勝負の料理です。 一口食べて、期待通りのおいしさに感動。
生ハムの薄さも絶妙で、本当におすすめの一品です!!
料理には地酒のランブルスコ
料理と一緒に頂いていたランブルスコ。
こちらもこの地方ならではの微炭酸の赤ワインなので、他のお店ではあまり見かけません。エミリア・ロマーニャ州のスタイルにならって、白い陶器でいただきます。
イタリアでは「プロセッコ」という白ワインの微炭酸が一般的。
ヴェネツィアやミラノなど北イタリア方面を中心に飲まれますが、ローマなど他の都市でもたいていビールのようにプロセッコは親しまれています。
日本でもイタリア料理店やデパートなどでも見かけることがありますが、ランブルスコはなかなか日本では出会うことがないので、イル・ボッリートではぜひ試していただきたいです。
絶品肉料理の数々!
気になっていた国産仔牛モモ肉のボローニャ風カツレツ。 薄切り肉を重ねてパン粉で揚げたカツにクリーミーなソースがかかり、生ハムがふんわり巻かれています。
昔、この地方のお母さんが子供たちにお肉を食べさせたくて、分厚いステーキは経済的に難しいので、薄切り肉をたたいて重ねて、パン粉をつけて油で揚げて、ボリュームのある肉料理として考えられたのが、このボローニャ風カツレツの発祥だとか。
生ハムとカツがとても合っていておいしい!
ソースもしつこくなくて、ぺろりと完食しました。
肉の3種類盛り合わせ。こちらも豪華なメインメニュー。
お肉が運ばれてくる前にハーブを直前ですりおろし、フレッシュな香りを逃がさずにお肉に付けるソースとして添えられました。
3種類の肉もそれぞれ焼き方や煮込み方が異なり、ソースもフレッシュハーブや金柑のソースなどが添えられて、好みでつけていただきます。
お肉によって、調理方法も変えてあり、味や食感が3種類ずつ異なります。
表面がカリっと焼かれた香ばしさも加わったもの、じっくり煮込んでホロホロとやわらかな食感など楽しめます。
パスタにたどり着く頃はかなりお腹がパンパンでしたが、タリア・テッレ ボロネーゼは、はずせません。 あらかじめ二人分にシェアした状態でいただきました。
パスタの上に小さな牛の薄切り肉が乗っていたのですが、それがもう絶品ボロネーゼ!!
ソースはしっかり煮込まれたお肉が主体のソースで、幅の広いパスタのタリアテッレによくあいました。
食後に何か甘いものを飲みたくて、ソフトドリンクメニューを確認したところ、ジュースもエミリア・ロマーニャ州にこだわりが!!
ぶどうジュースはワインを仕入れている同じ業者さんのところで製造しているジュースで、ワインを作る前の果汁をしぼったもの。
それ、絶対おいしいヤツでしょう!もちろんオーダーしました。
ぶどうジュースは、やはり濃厚でおいしい!立派なドルチェの代わりになりました。
食後のジュースををいただいている頃になると17:00頃になったのですが、その頃には店内はほぼ満席で、かなり賑わっていました。
イタリア郷土料理の感想
店内は淡いオレンジ色の照明の中、テーブルにはイタリアの方からのサインやメッセージが書いてあります。
壁にはワインなどの仕入先のご家族の写真が飾られているので、その土地の料理を味わっていると、イタリアのレストランで食事をしているような気分になってきました。
雰囲気がイタリアな店内なので、「次回イタリアに行くときはこのルートで行ってみよう」など、自然と旅行の行程を考えていしまいました。
外に出てみると、しっかりと日本の神楽坂。
お店を出たとたん、急に現実にもどったような不思議な感覚になりました。
旅行みたいな気分になれる、エミリア・ロマーニャ州のイタリアン・ディナー。
二人分のドリンク込みで¥13320。
細部にわたってこだわりの詰まったお店なのに、かしこまった格好は不要で、気軽にイタリア料理を楽しめます。
今度は友人たちとグループで集まり、みんなでいろんなメニューをシェアしながら楽しんでみたいと思います。
※こちらの情報は2022年4月の情報です。
紹介した場所
★★イル・ボッリート★★
■住所:東京都新宿区若宮町 5
■交通手段:東京メトロ、飯田橋駅B3出口から徒歩4分ほど
■営業時間:
火~金 17:00-26:00
土・日 15:00-24:00
定休日:月曜
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